保育士の過去問
平成28年(2016年)前期
子どもの食と栄養 問136

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)前期 子どもの食と栄養 問136 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳児期の疾病と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  新生児はビタミンKの欠乏に陥りやすく、出生後数日で起こる新生児メレナ(消化管出血)や約1か月後に起こる頭蓋内出血は、ビタミンKの不足によって起こることが知られている。
B  フェニルケトン尿症、ガラクトース血症などの先天性代謝異常症の場合は、治療用として特殊ミルクを与える。
C  ペプチドミルクは、調製粉乳から乳糖を除去し、ブドウ糖におきかえた育児用粉乳であり、乳糖を分解する酵素が欠損していたり、一時的に活性が衰えていて乳糖を摂取すると下痢を起こしたりする場合に用いる。
D  精製アミノ酸乳は、精製アミノ酸をバランスよく配合し、ビタミン、ミネラルなどを添加しており、牛乳たんぱく質を含まないので、アレルギー症状が重篤な乳児に用いられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

A 〇 適切です。
新生児はビタミンKの欠乏に陥りやすく、出生後数日で起こる新生児メレナ(消化管出血)や約1か月後に起こる頭蓋内出血は、ビタミンKの不足によって起こることが知られています。

B 〇 適切です。
フェニルケトン尿症、ガラクトース血症などの先天性代謝異常症の場合は、治療用として特殊ミルクを与えます。

C × 不適切です。
調製粉乳から乳糖を除去し、ブドウ糖におきかえた育児用粉乳であり、乳糖を分解する酵素が欠損していたり、一時的に活性が衰えていて乳糖を摂取すると下痢を起こしたりする場合に用いるのは、無乳糖乳です。
ペプチドミルクは、牛乳のたんぱく質をあらかじめ細かく分解することで消化しやすくしたものです。

D 〇 適切です。
精製アミノ酸乳は、精製アミノ酸をバランスよく配合し、ビタミン、ミネラルなどを添加しており、牛乳たんぱく質を含まないので、アレルギー症状が重篤な乳児に用いられます。

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02

正解は2です。

A 適切です。

B 適切です。

C 乳糖を分解する酵素が欠損していたり、一時的に活性が衰えていて乳糖を摂取すると下痢を起こしたりする場合に用いるのは、ペプチドミルクではなく、「無乳糖乳」です。無乳糖乳は、調製粉乳から乳糖を除去し、ブドウ糖におきかえた育児用粉乳です。ペプチドミルクは、牛乳のたんぱく質をあらかじめ細かく分解することで消化がしやすく、アレルギー性を低くしたものを言います。

D 適切です。

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03

A:○ 記述のとおりです。
ビタミンKは血液を固めたり、骨を形成したりすることにかかわる栄養素です。主な補給源は緑黄色野菜や納豆、チーズです。

B:○ 記述のとおりです。
新生児にマススクリーニングが実施され、先天性代謝異常症の早期発見・治療が行われています。
たんぱく質・アミノ酸代謝異常、糖質代謝異常などそれぞれに合わせて、特殊なものが提供されていますが、市販はされていません。

C:× 未消化の牛乳たんぱく質濃度を低減し、アレルギー性を低くしたものが ペプチドミルクです。

D:○ 記述のとおりです。
ただ、味は他のミルクに比べてかなり劣ります。

よって正解は 2 です。

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