保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育原理 問17
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育原理 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
2歳児クラスのH君(3歳1か月)の保護者から、次のような相談が担任の保育士にあった。H君は家庭では食事を保護者に食べさせてもらうことが多く、野菜は食べない。また靴下や靴も履かせてもらい、階段は抱っこしてほしいとずいぶん甘えている。ところが、保育所ではH君は食事を自分で食べ、着替えや靴を履くなど身のまわりのことを自分でしようとする姿を連絡帳や担任の保育士から伝えられている。保護者は、H君の保育所と家庭での様子の違いについて、家庭でこのまま甘えさせていいのだろうか、それとももっと自分でやるようにしていくことが必要なのかと迷いが生じている。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の(4)「おおむね2歳」・(5)「おおむね3歳」、第3章「保育の内容」の(1)「保育に関わる全般的な配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」に照らし、担任の保育士の保護者への対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 保護者の迷いや悩みに共感し、ゆっくり話を聞く機会を設けることを提案する。
B 保育所と家庭で同じようにできるよう、家庭では甘やかさないでくださいと保護者に伝える。
C 特に問題があるとは思えないので、何も対応しない。
D 自立に向かう時期の子どもの発達の特徴や甘えについての考え方を保護者に伝える。
E 保護者会等で、保護者同士が家庭での様々な対応について情報交換ができるような時間を設ける。
【事例】
2歳児クラスのH君(3歳1か月)の保護者から、次のような相談が担任の保育士にあった。H君は家庭では食事を保護者に食べさせてもらうことが多く、野菜は食べない。また靴下や靴も履かせてもらい、階段は抱っこしてほしいとずいぶん甘えている。ところが、保育所ではH君は食事を自分で食べ、着替えや靴を履くなど身のまわりのことを自分でしようとする姿を連絡帳や担任の保育士から伝えられている。保護者は、H君の保育所と家庭での様子の違いについて、家庭でこのまま甘えさせていいのだろうか、それとももっと自分でやるようにしていくことが必要なのかと迷いが生じている。
【設問】
「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の(4)「おおむね2歳」・(5)「おおむね3歳」、第3章「保育の内容」の(1)「保育に関わる全般的な配慮事項」、第6章「保護者に対する支援」に照らし、担任の保育士の保護者への対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 保護者の迷いや悩みに共感し、ゆっくり話を聞く機会を設けることを提案する。
B 保育所と家庭で同じようにできるよう、家庭では甘やかさないでくださいと保護者に伝える。
C 特に問題があるとは思えないので、何も対応しない。
D 自立に向かう時期の子どもの発達の特徴や甘えについての考え方を保護者に伝える。
E 保護者会等で、保護者同士が家庭での様々な対応について情報交換ができるような時間を設ける。
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )× ( E )○
- ( A )○ ( B )× ( C )○ ( D )○ ( E )×
- ( A )○ ( B )× ( C )× ( D )○ ( E )○
- ( A )× ( B )○ ( C )○ ( D )× ( E )○
- ( A )× ( B )× ( C )× ( D )○ ( E )×
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この過去問の解説 (3件)
01
A 適切な対応です。保護者の迷いや悩みに共感し、ゆっくり話を聞く機会を設けることを提案することは保護者支援をするうえで大切なことです。
B 「家庭では甘やかさないでください」という言葉は保護者を否定するようにも聞こえ保護者の不安を煽る可能性があります。よって不適切な対応と言えます。
C 何もしないのではなく、子どもの家庭での様子を詳しく聞いたり園での様子を伝えるなどの対応をし、子どもの成長を共有することが大切です。
D 2歳~3歳における発達についての特徴や甘えについて伝えることも大切な保護者支援です。よって適切な対応です。
E 保護者が一人で子育てに対して不安を持たないよう、保護者会等で保護者同士が悩みを共有したり情報交換できる機会を設けることは大切です。よって適切な対応です。
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02
A ― 〇
B ― ×
C ― ×
D ― 〇
E ― 〇
H君は保育所では自分で食事、衣服の着脱などを自分で行っています。
やるときはきちんとできている旨を保護者に伝え、ご家庭での甘えには問題はないことを伝えることが正しいです。
「ご家庭で甘やかさないでください」と伝える必要はありません。
したがって、Bは誤りです。
また、特に問題がないと思った場合でも、その旨をきちんと保護者に伝えるべきなのでCは誤りです。
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03
A ○ 適切です。
保護者の迷いや悩みに共感し、ゆっくり話を聞く機会を設けようとするのは適切な対応です。保護者に育児不安が見られるときは個別の支援を行うことが必要です。
B × 不適切です。
甘やかさないようにと伝えることは保護者の思いに応えておらず不適切です。保護者の気持ちに寄り添い、保護者が自己決定できるよう援助することが大切です。
C × 不適切です。
保護者の養育力向上を考えた関わりが必要です。適切な支援が求められています。
D ○ 適切です。
家庭では甘えて保育所では自分でやろうとする子供の発達過程について保護者に伝えることは保護者の養育支援につながります。
E ○ 適切です。
保護者会などで子供たちに対するいろいろな考え、様々な問題を共有することで保育への理解を深め、育児不安の軽減につながります。
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