保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
教育原理 問25
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 教育原理 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文の著者として正しいものを一つ選びなさい。
子供が日々幼稚園へ来てその日何をするかはあらかじめきめられません。幼稚園として、先ず用意して置けるものは誘導準備だけです。誘導以外のことは、子供が来てからのことであります。子供が来たらば、こういうふうに充実指導をしてやろうと考えて置きましても、幼児自らがどういう活動をするかを見なくてはどう充実してやるべきかわかりません。ただしどういう活動にはどういうふうな誘導を与えてやるかということは、個々の場合を離れて広く研究しておかれることですから、機会に応じて誘導保育案を実行していくことは、幼稚園の平生の心がけだと思うのであります。
子供が日々幼稚園へ来てその日何をするかはあらかじめきめられません。幼稚園として、先ず用意して置けるものは誘導準備だけです。誘導以外のことは、子供が来てからのことであります。子供が来たらば、こういうふうに充実指導をしてやろうと考えて置きましても、幼児自らがどういう活動をするかを見なくてはどう充実してやるべきかわかりません。ただしどういう活動にはどういうふうな誘導を与えてやるかということは、個々の場合を離れて広く研究しておかれることですから、機会に応じて誘導保育案を実行していくことは、幼稚園の平生の心がけだと思うのであります。
- 松野クララ
- 森有礼
- 倉橋惣三
- 城戸幡太郎
- 澤柳政太郎
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この過去問の解説 (3件)
01
正解:3
■松野クララ・・・明治時代の幼児教育者。日本における近代幼児教育の基盤整備に取り組み、東京女子師範学校附属幼稚園の最初の主席保母として、ドイツの要請所で学んできたフレーベルの理論や保育内容の実際を保母たちに直接教え、後には東京女子師範学校の保母練習科の生徒たちにも教授した。
■森有礼・・・明治前半期の啓蒙思想家,外交官,教育行政家。初代文部大臣
■倉橋惣三・・・大正から昭和にかけて児童中心主義の理論と実践を指導。
東京女子高等師範学校付属幼稚園の主事。恩物中心の形式主義的保育を批判し、幼児の生活自体を
基本とする「誘導的保育論」を提唱した。
■城戸幡太郎・・・大正から昭和時代の心理学者,教育学者。庶民の子ども達の生活に目をむけた「社会協力の訓練」を説いた。
倉橋惣三の児童中心主義に対し、社会中心主義とも呼ばれる。
■澤柳政太郎・・・明治・大正期の教育家。第一次世界大戦後の欧米教育を視察し、ドルトン・プラン(ダルトン・プラン)など教育の新動向を紹介した。
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02
問題文は倉橋惣三の著書「幼稚園真諦」の一部です。他に「生活を、生活で、生活へ」というフレーズが有名です。倉橋惣三は大人本位の教育を批判し、自由遊びを通して子どもの生活を展開する「誘導保育」を提唱しました。
1 松野クララ
日本で最初の官立幼稚園である、東京女子師範学校付属幼稚園主任保母を務めました。
フレーベルの教育思想を導入し、日本の幼児教育の発展に尽力しました。
2 森 有礼
1885年に初代文部大臣に就任し、教育を富国強兵の実現のためと位置づけ、国民教育制度を整備しました。小学校令、中学校令を公布し、近代学校制度の基礎を確立しました。
4 城戸幡太郎
「保育問題研究会」を組織し、集団生活を通した保育を中心に据え、大人が子供を導く必要性を主張しました。
5 澤柳政太郎
1917年に自由教育の実験校として成城小学校を設立しました。
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03
問題は倉橋惣三の「誘導的保育論」の中の文章になります。倉橋惣三は大正時代から昭和時代にかけての教育者で「日本のフレーベル」とも呼ばれる人物です。
1 松野クララは明治時代の幼児教育者で、東京女子師範学校附属幼稚園の最初の主席保母として、自らドイツで学んできたフレーベルの理論や保育内容の実際を保母たちに直接教え、後には東京女子師範学校の保母練習科の生徒たちにも教えました。
2 森有礼は初代文部大臣で戦前の教育制度を確立した人物です。一橋大学の前身である商法講習所を設立したこと、日本学士院の前身である東京学士院の会員であることも知られています。
4 城戸幡太郎は日本の心理学者で知的障害児の知能構造や教育の研究に携わりました。
5 澤柳政太郎は近代日本の教育者であり、貴族院勅撰議員でもあります。子どもの自発的活動を重んじる新教育運動を展開しました。
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