保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
教育原理 問28
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 教育原理 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
次の図は、文部科学省の「諸外国の教育統計」2015(平成27)年版に示された、ある国の学校系統図であり、下はその説明の一部である。どこの国のものか、正しいものを一つ選びなさい。
就学前教育 : 就学前教育は、幼稚園又は小学校付設の幼児学級・幼児部で行われ、2~5歳児を対象とする。
義務教育 : 義務教育は6~16歳の10年である。義務教育は年齢で規定されている。留年等により、義務教育終了時点の教育段階は一定ではない。
初等教育 : 初等教育は、小学校で5年間行われる。
就学前教育 : 就学前教育は、幼稚園又は小学校付設の幼児学級・幼児部で行われ、2~5歳児を対象とする。
義務教育 : 義務教育は6~16歳の10年である。義務教育は年齢で規定されている。留年等により、義務教育終了時点の教育段階は一定ではない。
初等教育 : 初等教育は、小学校で5年間行われる。
- アメリカ
- イギリス
- ドイツ
- フランス
- フィンランド
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この過去問の解説 (3件)
01
1 × アメリカの学校教育の運営や内容は州政府か、市町村で統括され、就学義務教育の年限は9年から12年と各州によって異なり、飛び級制度があります。
2 × イギリスの義務教育は5歳から16歳までの11年間です。イギリスの学校は公立と私立では学校段階やカリキュラムが異なり、伝統校である私立学校がエリートコースとして位置づけられています。
3 × ドイツでは2歳以下の子どもは保育所に入り、幼稚園は3歳からの子どもが通います。義務教育は一部の州を除き9年です。
4 ○ フランスの義務教育は6歳から16歳までです。前期中等教育であるコレージュでの4年間の観察、指導の基づいて後期中等教育の諸学校・過程に振り分けられます。
5 × フィンランドは7歳を過ぎてから義務教育である基礎学校に入学し、義務教育は9年です。
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02
フランスの学校系統の説明補足は以下の通りです。
■就学前教育・・・就学前教育は、幼稚園又は小学校付設の幼児学級・幼児部で行われ、2~5歳児を対象とする。
■義務教育・・・義務教育は6~16歳の10年である。義務教育は年齢で規定されている。留年等により義務教育終了時点の教育段階は一定ではない。
■初等教育・・・初等教育は小学校で5年間行われる。
■中等教育・・・前期中等教育はコレージュ(4年制)で行われる。このコレージュでの4年間の観察・進路指導の結果に基づいて、生徒は後期中等教育の諸学校・課程に振り分けられる(いわゆる高校入試はない)。後期中等教育はリセ(3年制)及び職業リセ等で行われる。職業リセの修業年限は2~4年であったが、2009年度より2~3年に改められた。
■高等教育・・・高等教育は国立大学(学士課程3年,2年制の技術短期大学部等を付置)、私立大学(学位授与権がない)、グランゼコール(3~5年制)、リセ付設のグランゼコール準備級及び中級技術者養成課程(いずれも標準2年)等で行われる。これらの高等教育機関に入学するためには、原則として「バカロレア」(中等教育修了と高等教育入学資格を併せて認定する国家資格)を取得しなければならない。グランゼコールへの入学に当たっては、バカロレアを取得後、通常グランゼコール準備級を経て各学校の入学者選抜試験に合格しなければならない(バカロレア取得後に、準備級を経ずに直接入学できる学校も一部にある)。教員養成機関として高等教員養成学院がある(2013年までは教員教育大学センター)。
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03
各教育の解説をします。
就学前教育:フランスの就学前教育は「エコール・マテルネル」と呼ばれ、日本でいう「幼稚園」に該当します。対象になるのは2~5歳児になります。
義務教育:フランスの義務教育は6~16歳が対象になります。
初等教育:フランスの初等教育は小学校で5年間行われます。その後は前期中等教育期間である「コレージュ」に4年間通います。
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