保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育の心理学 問81
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育の心理学 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
次の説を提唱した人物として正しいものを一つ選びなさい。
生涯発達心理学とは、受胎から死に至る過程における行動の一貫性と変化を研究するものである。研究の目的は、生涯発達の一般的原理、発達における個人間の差異性と類似性、発達の可塑性とその限界等を明らかにすることである。
生涯発達心理学とは、受胎から死に至る過程における行動の一貫性と変化を研究するものである。研究の目的は、生涯発達の一般的原理、発達における個人間の差異性と類似性、発達の可塑性とその限界等を明らかにすることである。
- マーラー(Mahler, M.S.)
- レヴィン(Lewin, K.)
- メルツォフ(Meltzoff, A.)
- バルテス(Baltes, P.B.)
- ハヴィガースト(Havighurst, R.J.)
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この過去問の解説 (3件)
01
マーラー:「分離個体化理論」の概念の提唱。
2
レヴィン:「ツァイガルニク効果」の研究や「境界人」の概念の提唱。
3
メルツォフ: 「新生児模倣」の概念の提唱。
4
バルテス:「生涯発達心理学」の概念の提唱。
バルテス以前の発達心理学は比較的若い時代を主な研究対象としていましたが、バルテス以降は老年期までもふまえたものとなりました。
5 .
ハヴィガースト:「発達課題」の概念の提唱。
以上のことから、正解は 4 です。
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02
問題文はドイツの心理学者であるバルテスが提唱した「生涯心理学」の概念です。バルテスが研究を始めるまでの発達心理学は若者を対象とした研究が主なものだったのですがバルテスは子ども時代から老年期までの人の生涯を通しての心理の変化等を研究しました。
以下はその他の人物の解説です。
1,マーラーは乳児期が母親から少しずつ分離していく課程を「正常な自閉期」「正常な共生期」「分離・個体期」に分け、さらに「分離・個体期」を分化期・練習期・再接近期・個の確立と情緒的対象恒常性の萌芽期の4つに分け「分離―固体化理論」を提唱しました。
2,レヴィンはドイツの心理学者で「場の理論」や「境界人」を提唱した人物です。
3,メルツォフはワシントン大学心理学部教授で、新生児が養育者の顔の表情を真似る「新生児模倣」について研究し提唱しました。
5,ハヴィガーストはアメリカの教育学者で乳幼児期から老年期までの発達とそれに伴う課題を6つに分け、その概念を提唱しました。
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03
よって正解は4となります。
1のマーラーは分離・個体化理論を提唱しました。
母子の実験室観察に基づいて研究し、乳児が母親との一体感から徐々に分離していく過程を4つの段階に分けました。
2のレヴィンは場の理論を提唱しました。人間は個人の特性だけでなく、その人が置かれた「場」に影響をうけて行動するものだという理論です。
3のメルツォフは新生児模倣の研究をしました。生後間もない新生児が、他者の顔の模倣をする現象を研究し、こうした現象が共感の源になっている可能性があると提唱しました。
5のハヴィガーストは、人間の発達段階を研究しました。人間の発達段階には6つの時期があり、それぞれの段階で直面する課題があると提唱しました。
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