保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育の心理学 問90

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育の心理学 問90 (訂正依頼・報告はこちら)

次の下線部(a)~(d)に関連の深い用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

乳児は手をしゃぶったり、(a)手を握ったままかざして見つめたり、また、声を発するといった行動をしばしば繰り返し行う。乳児期半ばでは、(b)興味や関心のあるものに手を伸ばす行動がみられる。また、手にもった物を振り動かすなど、(c)物を介して同じ行動を繰り返すようになる。さらに、1歳頃になると、(d)ほしい物を手に入れるために様々なことをしてみるようになる。

【語群】
ア  ハンドリガード
イ  ハンドサッキング
ウ  第3次循環反応
エ  第2次循環反応
オ  試行錯誤
カ  暗中模索
キ  クーイング
ク  リーチング
  • ( a )ア  ( b )キ  ( c )ウ  ( d )オ
  • ( a )ア  ( b )ク  ( c )ウ  ( d )カ
  • ( a )ア  ( b )ク  ( c )エ  ( d )オ
  • ( a )イ  ( b )キ  ( c )ウ  ( d )オ
  • ( a )イ  ( b )キ  ( c )エ  ( d )カ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:3

(a)― ア
(b)― ク
(c)― エ
(d)― オ


(a)
乳児が自分の手を顔の前にかざしてじっと見つめることを『ハンドリガード』といいます。
乳児期の赤ちゃん特有の行動で、成長発達の過程で多くの赤ちゃんに見られます。

『ハンドサッキング』は、手を口に入れて吸う動作のことで生後2カ月頃に見られます。

(b)
生後4~5ヶ月には『リーチング』という行動が見られます。
これは仰向けで寝ている姿勢で、目の前に玩具等を出したときにそれを見ながら手を伸ばし、触れたり掴んだりする行動のことです。

また、赤ちゃんが「あー」「うー」という泣き声以外の声(喃語)を出すことを『クーイング』といいます。

(c)
ほとんどの乳児が行う繰り返し行動のことを『循環反応』といいます。
これらは第1次から第3次まで分けられます。

●第1次循環反応・・・首振りや、手の開閉、同じ声を繰り返し出すなどという自分の身体に限った感覚運動の繰り返しのことを指します。

●第2次循環反応・・・ボールを繰り返し投げてみたり、ガラガラを繰り返し振るなどといった、
物を介して同じ行動を繰り返すことを言います。

●第3次循環反応・・・おもちゃを高いところから落としてみる、低いところから落としてみる、ボールを近いところへ投げてみる、遠いところに投げてみるなどのように、やり方をいろいろ変えてみるというような、バリエーションに富んだ繰り返しのことを指します。

(d)
言葉の意味は次のとおりです。

●試行錯誤・・・種々の方法を繰り返し試みて失敗を重ねながら解決方法を追求すること。

●暗中模索・・・暗やみの中で、手さぐりしてあれこれ探し求めること。手掛かりのないまま、いろいろなことを試みること。

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02

正解は3です。

a)乳児が手を握ったままかざして見つめる行動を「ハンドリガード」と言います。

b)乳児が興味や関心のあるものに手を伸ばす行動を「リーチング」と言います。

c)物を介して同じ行動を繰り返すようになることを「第2次循環反応」と言います。

d)ほしい物を手に入れるために様々なことをしてみるようになることを「試行錯誤」と言います。

その他の用語の解説です。

イ:ハンドサッキングとは手を口に入れて吸う動作のことを言います。

ウ:第3次循環反応とはおもちゃを高いところや低いところから落としてみる、近いところや遠くに投げてみるなど、運動や感覚の遊びのバリエーションが広がることを言います。

カ:暗中模索とは暗闇であれこれ手探りの状態で探し回ることを言います。

キ:クーイングとは生後1ヶ月頃の赤ちゃんが「あーあー」「うーうー」などの声を発することを言います。

参考になった数4

03

aの記述に関連が深い用語は、アのハンドリガードです。
ハンドリガードは、赤ちゃんが自分の手を認識するようになる生後3~4ヶ月頃から始まることが多いといわれます

bの記述に関連が深い用語は、クのリーチングです。
対象物に向かって手を伸ばすリーチングの出現は、生後4~5ヶ月ごろとされています。

cの記述に関連が深い用語は、エの第二次循環反応です。
第一次循環反応は自分の身体を確かめる行動であり、第二次循環反応は身の回りの物を確かめる行動です。

dの記述に関連が深い用語は、オの試行錯誤です。


よって正解の組み合わせは3となります。

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