保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの保健 問112

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの保健 問112 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、幼児期の心的外傷後ストレス障害(PTSD)についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  心的外傷的出来事のほぼ全てあるいは一部を、遊びで再演する場合がある。
B  両親間の暴力の目撃は、心的外傷とはなり得ない。
C  親が生命にかかわる事故に遭ったことを幼児が知ることは、その子どもの心的外傷となり得る。
D  幼児の場合、解離症状は起こらない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:2

A―〇
B―×
C―〇
D―×


子どものPTSDの原因としては
■自然災害
■犯罪
■家庭内暴力・虐待
■死にまつわること
■いじめ
などが考えられます。
両親間の暴力の目撃も原因の1つとなりますので、Bは誤りです。

『解離症状』とは、自己像の統合性が失われている状態で、苦しいずなのに心が凍りつき、無反応・無表情状態になることです。 本来持つ「悲しみ・怒り・恐怖」とは別に、感情の乏しい自己像が現れ、現実の自分との隔たりを作ります。
こういった解離症状は子どもでも起こるのでDは誤りです。

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02

正解は2です。

A 適切です。虐待などにより、心的外傷を負った子どもはその出来事のほぼ全てあるいは一部を、遊びで再演する場合があります。

B 両親間の暴力の目撃は、心的外傷とはなり得ます。

C 適切です。親が生命にかかわる事故に遭ったことを幼児が知ることは、その子どもの心的外傷となり得ます。

D 幼児でも「解離症状」は起こり、心的外傷により、苦しいずなのに心が凍りつき、無反応・無表情状態になることがあります。

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03

Aの記述は○です。適切な記述です。
フラッシュバックの一つで、子どもは言葉がつたないので遊びで再演することがあります。無理に押さえ込まずに、子どもの心に寄り添った対応をすることが大切です。

Bの記述は×です。不適切な記述です。
両親間の暴力を目の当たりにすると、子どもは心に心的外傷を負うことがあります。

Cの記述は○です。適切な記述です。
幼児にとって1番の心の支えとなる両親が、生命に関わる事故にあったと知ることは、心的外傷となりえます。

Dの記述は×です。不適切な記述です。
解離とは、自分の体験した出来事の記憶や考え、感情、行動などの一部を脳が自分の意識から勝手に切り離してしまう現象のことです。幼児にも起こり得ます。


よって正解の組み合わせは2となります。

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