保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの保健 問115
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの保健 問115 (訂正依頼・報告はこちら)
次のA~Eのうち、障害名または疾患名とその症状として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 泣き入りひきつけ ―― 一時的呼吸停止
B 学習障害 ―― 綴字の困難
C 自閉スペクトラム症 ―― こだわり
D AD/HD ―― 不注意
E 機能的遺糞症 ―― 便秘
A 泣き入りひきつけ ―― 一時的呼吸停止
B 学習障害 ―― 綴字の困難
C 自閉スペクトラム症 ―― こだわり
D AD/HD ―― 不注意
E 機能的遺糞症 ―― 便秘
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )○ ( E )○
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )× ( E )×
- ( A )○ ( B )× ( C )○ ( D )○ ( E )×
- ( A )○ ( B )× ( C )× ( D )× ( E )×
- ( A )× ( B )○ ( C )○ ( D )○ ( E )○
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この過去問の解説 (3件)
01
すべて正しい組み合わせです。
■泣き入りひきつけ
生後6カ月〜5歳ころまでの乳幼児にみられ、2歳前後に最も多くみられます。
激しく泣いた後に呼吸を停止し、チアノーゼ(皮膚などが青黒くなること)、痙攣や意識低下を生じます。
憤怒痙攣、息とめ発作とも呼ばれます。
■学習障害
全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のことです。
■自閉スペクトラム症
臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いことを特徴とする発達障害の一種です。
■AD/HD
注意欠陥/多動性障害などとも呼ばれる発達上の障害です。
主な3つの症状は、「不注意」「多動性」「衝動性」です。
■機能的異糞症
原因として慢性的な便秘のほか心理的ストレスが挙げられます。便秘を放置すると排便時に苦痛を感じて排便を我慢するようになります。あるいは、遊びに夢中になるなどして便意を我慢することを続けます。その結果、排便反射が弱くなり、便意を感じにくくなっているため、気付かないうちに便を漏らしてしまいます。
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02
泣きねいりひきつけとは、乳幼児が大泣きした後、息をはいた状態のまま、呼吸停止、意識喪失し、全身の脱力やけいれんなどを起こす状態です。原因は様々で、強く泣くことで無呼吸となり、脳が一過性無酸素状態に陥り、意識消失と脱力やけいれんなどを生じますが、通常すぐに呼吸が再開します。脳波や画像検査に異常はなく、成長に伴って自然に消失していきます。
Bの組み合わせは○です。適切な組み合わせです。
学習障害とは、全般的な知的発達に遅れがないにもかかわらず、聞く、話す、読む、書く、計算するなどの能力のうち、特定のものの習得に著しい困難を示す状態を指すものです。
Cの組み合わせは○です。適切な組み合わせです。
自閉スペクトラム症の特徴の一つとして、行動、関心や動作のパターンが限定的で、決まった行為に従って毎日を過ごすことがあげられます。この場合、頑固にいつもの習慣にこだわり、変更に抵抗することもあります。
Dの組み合わせは○です。適切な組み合わせです。
ADHDとは、注意欠如多動症のことで、「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念のひとつです。
Eの組み合わせは○です。適切な組み合わせです。
機能的遺糞症とは、便の貯留と便秘によって直腸およびS状結腸が拡張され,それにより腸壁の筋および神経の反応性が変化することでおこります。
よって正解は、全て○の1となります。
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03
各用語の解説です。
A 泣き入りひきつけは、生後6カ月〜5歳ころまでの乳幼児にみられる症状で、2歳前後に最も多く見られると言われています。泣いてひきつけを起こすため、一時的に呼吸困難やチアノーゼが起こりやすくなります。
B 学習障害(LD)とは、知的な発達に遅れはないものの文字を書いたり読んだりすること、計算をすることなど学習能力に困難がみられることを言います。
C 自閉スペクトラム症には、対人関係の苦手さや特定の物、事柄に対するこだわり、急な予定変更に対してパニックになるなどの特徴が見られます。
D AD/HD(注意欠陥/多動性障害)には、名前の通り、「不注意」「多動性」「衝動性」のどれかの症状が見られるという特徴があります。
E 機能的異糞症とは、排泄が自立する時期を過ぎても、不随的に便を漏らすという状態が続き、中には便秘を伴うこともあります。
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