保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの食と栄養 問123

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問123 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、ミネラルに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  鉄は、ヘモグロビンの成分として、酸素を運搬する。欠乏症は貧血である。
B  ナトリウムの過剰摂取は、高血圧や胃がんのリスクを高める。
C  カリウムは、細胞内液に多く分布し浸透圧を維持する。野菜、イモ類に多く含まれる。
D  リンは、骨の構成成分で、筋肉や神経細胞の興奮の調整をし、穀類、葉菜類に多く含まれる。
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )○
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×
  • ( A )○  ( B )○  ( C )×  ( D )○
  • ( A )○  ( B )×  ( C )×  ( D )○
  • ( A )×  ( B )×  ( C )○  ( D )×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、2です。Aから順に説明します。

A 適切です。
 レバーや赤身肉・赤身魚(吸収率の高いヘム鉄)、ひじきやのり、小松菜(吸収率の低い非ヘム鉄)等に多く含まれます。
 ビタミンCと一緒に摂取すると、吸収率を高めます。

B 適切です。
 ナトリウムは、食塩・醤油・味噌などによく含まれています。体内の浸透圧や体液の調節をします。欠乏すると疲労しやすくなります。

C 適切です。
 ナトリウムと同様に体内の浸透圧の調整をします。また、筋肉の機能を維持するのにも必要です。

D 不適切です。
 リンの説明文として合っているのは「骨の構成成分」のみです。
「骨の構成成分」は、リン・カルシウム・マグネシウムの多量ミネラルを指します。
「筋肉や神経細胞の興奮の調整をする」のは、カルシウムです。
「穀類に多く含まれる」のはマグネシウムです。
「葉菜類(主に葉を食す野菜)に多く含まれる」のは、カルシウムとなります。
 リンは、たんぱく質を多く含む食品や、加工食品に多く含まれます。
 リンの役割は、骨や歯を強くする・栄養素の代謝をする事です。しかし、過剰摂取になると骨は弱くなり(不足でも同様です)、カルシウムや亜鉛の吸収を妨げる原因にもなります。

よって、正解は2となります。

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02

正解は2です。

A 適切です。鉄はヘモグロビンの構成成分であり、酸素を運搬する役割をもっています。

B 適切です。ナトリウムは塩、しょうゆ、みそなどの食塩(塩化ナトリウム)を含む調味料に多く含まれており、過剰摂取により高血圧や胃がんのリスクを高めてしまいます。

C 適切です。カリウムは成人の体内に約200g含まれており、ナトリウムと相互に作用しながら、細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持する役割をもっています。カリウムを多く含む食材には野菜、イモ類があります。

D リンは骨や歯の正常な発達に不可欠な成分で、小魚類、米ぬかや胚芽、卵黄、乳製品、豆類に多く含まれています。

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03

正解:2

A―〇
B―〇
C―〇
D―×


リンは、すべての生物に必須のミネラルで、エネルギー代謝や脂質代謝などにおいて重要な役割を担っています。また、カルシウムとともに骨格を形成する働きもあります。
リンが多く含まれる食品は動植物食物で、とくに魚類、牛乳・乳製品、大豆、肉類に多く含まれます。また、加工食品や炭酸飲料などにも含まれています。

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