保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの食と栄養 問124

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問124 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【I群】のビタミンと【II群】の内容を結び付けた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【I群】
A  ビタミンA
B  ビタミンB1
C  ビタミンD
D  葉酸

【II群】
ア  糖質代謝に関与し、欠乏症は脚気である。
イ  粘膜を正常に保ち、免疫力を維持する。欠乏症は、夜盲症である。
ウ  カルシウムの吸収を促進させ、骨形成を促進する。
エ  十分量を受胎の前後に摂取すると、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減できる。
  • ( A )ア  ( B )イ  ( C )ウ  ( D )エ
  • ( A )ア  ( B )イ  ( C )エ  ( D )ウ
  • ( A )イ  ( B )ア  ( C )ウ  ( D )エ
  • ( A )イ  ( B )ア  ( C )エ  ( D )ウ
  • ( A )ウ  ( B )ア  ( C )イ  ( D )エ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:3

A―イ
B―ア
C―ウ
D―エ


<ビタミンA>
眼や肌の機能を保つ働きの他、最近ではがんを予防する作用も注目されています。
ビタミンAが欠乏すると、夕方から夜の暗がりでは物がよく見えない夜盲症になる恐れがあります。

<ビタミンB1>
ごはん類などの糖質(炭水化物)から、エネルギーを作ります。また、脳や神経系の機能を正常に保つ働きがあります。
ビタミンB1が欠乏すると、脚気(かっけ)、ウェルニッケ症になります。

<ビタミンD>
主にカルシウムと深い関係があり、骨や歯を丈夫にする働きや、血液中のカルシウム濃度を調整する作用があります。
ビタミンDの欠乏症は、乳幼児のときに全身の骨が曲がってしまう『くる病』、骨そしょう症や骨軟化症などの障害が知られています。

<葉酸>
正常な赤血球を作る働きや、胎児や乳児の正常な発育を助ける働きがあります。また、動脈硬化や心臓病、がんの予防にも効果があります。
欠乏症は、悪性貧血、乳児の奇形・発育障害などです。

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02

正解は、3です。Aから順に説明します。

A(ビタミンA)=イ
 脂溶性ビタミンであるビタミンAは、網膜の光感受性に関与しています。夜盲症とは、明るい所では目は見える状態でも、暗闇の中では見えない状態になる事です。
 妊娠前~妊娠初期に過剰摂取した場合に高まるリスクは、奇形児の出現率の増加です。レバーや、卵、緑黄色野菜に多く含まれます。

B(ビタミンB1)=ア
 水溶性ビタミンであるビタミンB1は、消化液の分泌を促進し、糖質代謝に大きく関わっています。
 脚気とは、前進の倦怠感や食欲不振を引き起こし、進行すると心不全にもなりうる病気です。豚肉、レバー、豆類に多く含まれます。

C(ビタミンD)=ウ
 脂溶性ビタミンであるビタミンDの欠乏症は、小児はくる病(骨の変形)、成人は骨粗しょう症(骨量の減少)です。魚、きのこ類に多く含まれます。

D(葉酸)=エ
 水溶性ビタミンである葉酸は、細胞分裂や血液形成・再生に関与しています。
 神経管閉鎖障害とは、先天性の脳や脊髄の癒合不全のことです。
 ほうれん草などの緑黄色野菜、豆、果物などに多く含まれます。
 妊娠前は、食品からの摂取に加え、栄養補助食品からの摂取も有効であると訴えています(厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」より)。

脂溶性ビタミン・・脂質と共に吸収され、過剰分は肝臓に貯蔵されます。
水溶性ビタミン・・過剰分は尿中に排泄され、体内に蓄積されません。

よって、正解は3となります。

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03

正解は3です。

A ビタミンAは目や皮膚の機能を健康に保つ働きを持ちます。その欠乏症としては薄暗いところでものが見にくくなる夜盲症があります。よって答えは(イ)です。

B ビタミンB1は糖質代謝に関与し、脳や神経系の機能を正常に保つ働きがあります。その欠乏症として主に脚気(かっけ)があります。よって答えは(ア)です。

C ビタミンDにはD2からD7の6種類があり、カルシウムの吸収を促進させ、骨形成を促進する働きがあります。よって答えは(ウ)です。

D 葉酸は細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンと言われており、細胞の分裂や成熟を大きく左右するため、特に胎児にとっては重要な栄養成分であると言われています。そのため、受胎の前後に摂取すると胎児の神経管閉鎖障害のリスクを低減できると言われています。

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