保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの食と栄養 問125

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問125 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、母乳栄養に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  母乳は乳児の未熟な消化能力に適した組成である。
B  分娩後数日以内に分泌される乳を初乳といい、感染防御因子を多く含む。
C  母乳栄養児は人工栄養児に比べ乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症頻度が低いといわれている。
D  成熟乳は初乳に比べ、たんぱく質量が多く、乳糖が少ない。
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )○
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×
  • ( A )○  ( B )○  ( C )×  ( D )×
  • ( A )×  ( B )○  ( C )○  ( D )○
  • ( A )×  ( B )×  ( C )×  ( D )○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:2

A―〇
B―〇
C―〇
D―×

出産後の数日間の乳汁は黄色味を帯びており、粘性が高く、蛋白質及びミネラルを豊富に含んだ特別な母乳がつくられます。
この特別な母乳は『初乳』と呼ばれ、多量の抗体や成長因子を含んでいます。

成熟乳は初乳に比べ、乳糖を多く含みます。

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02

正解は、2です。Aから順に説明します。

A 適切です。
 母乳の成分は、約4割の糖分、約6割の脂肪に加え、0.6割のたんぱく質で出来ています。赤ちゃんに負担をかけずに消化吸収出来るパワフルフードです。

B 適切です。
 細菌やウイルスの侵入を防ぐ抗体を持つ免疫グロブリンAや、大腸菌などから守ってくれるタンパク質のラクトフェリンなど、感染防御因子を多く含みます。更に初乳は、赤ちゃんの胎便を促す作用を持ちます。

C 適切です。
 人工栄養児の赤ちゃんの発症頻度は、母乳栄養児の赤ちゃんに比べ、約5倍近くとなっています。未だに原因不明の疾患であり、予防策は、各国や研究者の間でも意見の分かれる所です。
 日本は、うつぶせ寝を避ける・母乳栄養の推奨・たばこをやめる、などの予防策を打ち出しています。しかし、母乳でも人工栄養でも、元気に育つ子は育ちますし、危険因子であるという段階ですので直接の原因とは言えません。
 厚生労働省によりますと、年間100人の赤ちゃんに発症しているという状況です。

D 不適切です。
 記述文の説明は、初乳です。成熟乳は初乳に比べ、たんぱく質は少なくなり、乳糖は増えます。母の摂取する食事によって、成熟乳の質は変わります。

よって、正解は2となります。

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03

正解は2です。

A 適切です。母乳は乳児の未熟な消化能力に適した組成であると言われています。

B 適切です。初乳とは分娩後数日以内に分泌される乳で、感染症などのリスクから赤ちゃんの身体を守る効果があると言われています。

C 適切です。母乳は粉ミルクなどの人工乳と比べて乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症頻度が低いと言われています。

D 成熟乳は初乳に比べ、乳糖が多く含まれています。

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