保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの食と栄養 問126

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問126 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、離乳食の進め方についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  生後9か月以降は鉄が不足しやすいので、赤身の魚や肉、レバーなど鉄を多く含む食品を取り入れるとよい。
B  生後5、6か月頃は、調味は薄味にして、食品の自然の風味を生かし、口あたりがよいものを選ぶ。
C  離乳の開始は、アレルギーの心配の少ないおかゆ(米)から始める。
D  はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは使わない。
※「授乳・離乳支援ガイド」が、2019(平成31)年に改訂され、離乳食の進め方について、一部が変更になっています。
この設問は2016(平成28)年に出題された設問になります。
<参考>
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )○
  • ( A )○  ( B )○  ( C )×  ( D )×
  • ( A )○  ( B )×  ( C )○  ( D )×
  • ( A )×  ( B )○  ( C )○  ( D )×
  • ( A )×  ( B )×  ( C )×  ( D )○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:1

A~D すべて正しいです。


離乳食の進め方として、段階的に初期・中期・後期と分けられています。

離乳食初期は「ゴックン期」といって、生後5~6ヶ月のことを指します。まだ、舌を前後に動かすことしかできないので、飲み込むことができるペースト状のものを与えます。はじめは10倍がゆ(米)から始めます。
初期の進め方は、最初は1日1回から始め、徐々に量を増やし、栄養素にビタミンやタンパク質を加えていきます。1ヶ月程で慣れてきたら、離乳食の回数を1日2回へと増やしていきます。

離乳食中期は「モグモグ期」といい、生後7~8ヶ月頃にあたります。赤ちゃんの舌でつぶすことができる、絹ごし豆腐ほどの硬さのものを与えます。

離乳食後期は「カミカミ期」とも呼ばれる、離乳食の最終段階です。離乳食後期は、歯茎を使って食べ物を噛む練習をする時期となります。
食べられる食材が増えてきたら、徐々に歯ごたえのある固さに挑戦していくように進めていきます。食事の回数も1日3回食のスタイルになります。

参考になった数16

02

正解は、1です。

 離乳食の進め方について参考となる、「授乳・離乳支援ガイド」は2019(平成31)年に改訂されています。変更部分も合わせてAから順に説明します。

A 2016(平成28)年においては、適切です。しかし、2019(平成31)年の時点では「6ヶ月以降」と変更されています。
 授乳・離乳支援ガイド(厚生労働省2019(平成31)年)によりますと、生後6ヶ月の時点で鉄欠乏を生じやすいとなっています。

B 適切です。
 赤ちゃんの咀嚼機能に合わせて、素材の味を楽しめるような工夫をします。口から食べる事に慣れさせる時期ですので、焦らず進めていきます。

C 適切です。
 徐々に、すりつぶした野菜や果物、豆腐や白身の魚へと食材を増やしていきます。食物アレルギーで多いのは、鶏卵、牛乳、小麦等です。鶏卵はアレルゲンとなる卵白を除き、卵黄から始めます。

D 適切です。
 ボツリヌス菌は神経毒で、麻痺を始め、様々な症状を引き起こします。消化器官の未熟な乳児には満1歳まで摂取させません。

よって、正解は1となります。

参考になった数8

03

正解は1です。

A 適切です。赤ちゃんは生後9ヶ月までは「貯蔵鉄」と呼ばれる鉄をもって生まれてきますが9ヶ月以降はそれが失われていくので、赤身の魚や肉、レバーなど鉄を多く含む食品を取り入れることにより鉄分を補っていく必要があります。

B 適切です。生後5、6か月頃は、離乳食初期の状態であり調味は薄味にして、食品の自然の風味を生かし、口あたりがよいものを選ぶのが良いとされています。

C 適切です。離乳の開始は、アレルギーの心配の少ないおかゆ(米)から始めるのが良いとされています。

D 適切です。はちみつにはボツリヌス菌が含まれており、これにより全身に神経麻痺を起こす危険があるボツリヌス症のリスクが高いと言われている満1歳未満の子は摂取しないように厚生労働省から言われています。

参考になった数3