保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
子どもの食と栄養 問127
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 子どもの食と栄養 問127 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、人工乳および調乳法に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 乳児用調製粉乳を飲んでいる乳児は、生後9か月頃になったらフォローアップミルクに切り替える必要がある。
B 無乳糖乳は、乳糖を除去し、ブドウ糖におきかえた育児用粉乳である。
C アレルギーの治療用に乳児に用いられるアミノ酸混合乳は、アミノ酸が多く配合され、牛乳たんぱく質を含む。
D 調乳の際には、一度沸騰させた後70°C以上に保った湯を使用し、調乳後2時間以内に使用しなかった乳は廃棄する。
A 乳児用調製粉乳を飲んでいる乳児は、生後9か月頃になったらフォローアップミルクに切り替える必要がある。
B 無乳糖乳は、乳糖を除去し、ブドウ糖におきかえた育児用粉乳である。
C アレルギーの治療用に乳児に用いられるアミノ酸混合乳は、アミノ酸が多く配合され、牛乳たんぱく質を含む。
D 調乳の際には、一度沸騰させた後70°C以上に保った湯を使用し、調乳後2時間以内に使用しなかった乳は廃棄する。
- ( A )○ ( B )○ ( C )× ( D )○
- ( A )○ ( B )× ( C )○ ( D )×
- ( A )× ( B )○ ( C )○ ( D )×
- ( A )× ( B )○ ( C )× ( D )○
- ( A )× ( B )× ( C )○ ( D )×
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この過去問の解説 (3件)
01
A―×
B―〇
C―×
D―〇
A 生後9か月以降は鉄分を多く含むフォローアップミルクへの移行が勧められていますが、必ずしも切り替える必要はありません。
C アミノ酸混合乳は成分栄養ミルクと呼ばれ、アレルゲンとなるタンパク質を含みません。そのため、カゼインや乳清蛋白の加水分解乳に対しても過敏反応を示す子どもにも使うことができます。
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02
A 不適切です。
乳児用調整粉乳(ペプチドミルク)とは、牛乳のたんぱく質を小さく(ペプチド)して消化吸収しやすくし、アレルギー性を低くしたミルクです。アレルギー疾患の家族を持つ場合などに使用されます。
フォローアップミルクとは、十分な栄養を離乳食で補えない場合に飲む、鉄やビタミン等の各種栄養素を添加した粉乳であり、牛乳に近い食品です。
離乳食をあまり摂取せず、体重減少や鉄不足の心配のある場合に、医師の相談のもと、必要に応じて活用の検討をするものです(授乳・離乳の支援ガイド参考)。早くても9ヶ月からの摂取となり、製品によって摂取時期は異なります。
乳児用調整粉乳を飲んでいる乳児は、牛乳のたんぱく質によりアレルギーを起こすかもしれない乳児であるため、牛乳に近い食品であるフォローアップミルクに切り替える必要はありません。
B 適切です。
無乳糖乳(乳糖不耐症用ミルク)とは、乳糖を分解して吸収するのに困難をきたしている赤ちゃん用に作られた、乳糖をブドウ糖に置き換えたミルクです。
C 不適切です。
アミノ酸混合乳は、牛乳アレルギーに対応するミルクのため、アレルゲンとなる牛乳は含みません。アミノ酸は多く配合されています。
D 適切です。
「乳児用調整粉乳の安全な調乳、保存及び取り扱いに関するガイドライン(厚生労働省)」に記載されています。飲ませる時は、哺乳瓶ごと流水か冷水に浸して温度を下げます。自分の肌に数滴垂らし、熱ければ再度授乳に適した温度まで下げます。
よって、正解は4となります。
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03
A 生後9か月頃になったらフォローアップミルクに切り替えると良いと言われていますが必ずしもそれに切り替えなければいけないということはありません。
B 適切です。無乳糖乳は、乳糖を除去し、ブドウ糖におきかえた育児用粉乳です。
C アミノ酸混合乳は タンパク質を含まない、完全にアミノ酸まで分解したミルクで、アレルギーの強い子にも使用することのできるミルクです。
D 適切です。衛生面を考えて一度沸騰させた後70°C以上に保った湯を使用し、調乳後2時間以内に使用しなかった乳は廃棄する必要があると言われています。
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