保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育実習理論 問155
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問題
保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育実習理論 問155 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、「保育所保育指針」第6章「保護者に対する支援」の1「保育所における保護者に対する支援の基本」の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
・子どもの( A )を考慮し、子どもの福祉を重視すること。
・一人一人の保護者の状況を踏まえ、子どもと保護者の安定した関係に配慮して、保護者の( B )の向上に資するよう、適切に支援すること。
・子育て等に関する相談や助言に当たっては、保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者一人一人の( C )を尊重すること。
・子どもの( A )を考慮し、子どもの福祉を重視すること。
・一人一人の保護者の状況を踏まえ、子どもと保護者の安定した関係に配慮して、保護者の( B )の向上に資するよう、適切に支援すること。
・子育て等に関する相談や助言に当たっては、保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者一人一人の( C )を尊重すること。
- ( A )最善の利益 ( B )保育力 ( C )自己決定
- ( A )権利 ( B )保育力 ( C )自己理解
- ( A )最善の利益 ( B )保育力 ( C )自己理解
- ( A )権利 ( B )養育力 ( C )自己理解
- ( A )最善の利益 ( B )養育力 ( C )自己決定
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この過去問の解説 (3件)
01
保育所保育指針は2018(平成30)年4月に改定版の施行となっています。
問題の記述文は、改定版の第4章「子育て支援」の1「保育所における子育て支援に関する基本的事項」並びに2「保育所を利用している保護者に対する子育て支援」に明記されています。細かな記述や、語句など、大幅に変更されています。
「保護者に対する支援」から「子育て支援」とタイトル変更されたのは、多様化した保護者の状況において、家庭と共に連携した子どもの育ちの支援を強調する形としたためです。
Aから順に説明します。
A=最善の利益
改定版にはこの記述文はありません。子どもの最善の利益とその福祉に関しては、改定前も改定後も、第1章「総則」の保育所の役割の中で強く訴えています。保育所保育の基本となる考えです。
子育て支援に限らず、保育所保育では、子どもにとっての今と未来の最善の利益を考慮し、その福祉を増進することを念頭に置き保育を行います。
病児保育事業など多様な事業の実施に関しては、子どもの福祉を尊重することを明記しており、改定版の子育て支援は、子どもの最善の利益を考慮した福祉の増進を前提とした内容となっています。
B=養育力
改定版にはこの記述文はありません。語句は無くても「養育力の向上」として、具体的に明記されている部分を2つ挙げます。
「保育及び子育てに関する知識や技術など、保育士等の専門性や、子どもが常に存在する環境など、保育所の特性を生かし、保護者が子どもの成長に気付き子育ての喜びを感じられるように努めること」
「保育の活動に対する保護者の積極的な参加は、保護者の子育てを自ら実践する力(養育力に代わる語句です)の向上に寄与することから、これを促すこと」
保護者の気付かない子どもの成長に喜びを感じること、園の活動に保護者も参加することで、家庭とは違う場所での、子どもの新しい一面を見つけることは、どちらも保護者の今後の子育てに良い影響を与えます。
C=自己決定
改定版では、「子育て等に関する相談や助言に当たっては、」の箇所は変更され、「保護者に対する子育て支援を行う際には、各地域や家庭の実態等を踏まえるとともに、」となっています。又、「保護者一人一人の」の箇所も変更され、「保護者の」となっています。
多様化した家庭事情に合わせ、それらを踏まえた上で、保護者の意見、決断を尊重する事としています。
よって、正解は5となります。
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02
「保育所保育指針」(平成20年度版)第6章「保護者に対する支援」の1「保育所における保護者に対する支援の基本」に記載されている文章になります。
・子どもの( A最善の利益 )を考慮し、子どもの福祉を重視すること。
・一人一人の保護者の状況を踏まえ、子どもと保護者の安定した関係に配慮して、保護者の( B養育力 )の向上に資するよう、適切に支援すること。
・子育て等に関する相談や助言に当たっては、保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者一人一人の( C 自己決定)を尊重すること。
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03
A:(最善の利益)
B:(養育力)
C:(自己決定)です。
平成30年4月1日より「保育所保育指針」の改定が行われました。
「保護者に対する支援」という項目は改定に伴い、「子育て支援」となりました。
保育は、子どもの様子を伝えるだけでなく、家での様子や保護者の困っていることを聞き、少しずつ改善していくことが必要となります。
また、子どもの変化や成長を感じることができたときには保護者の方の頑張りも認めていく言葉かけも大切です。
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