保育士の過去問
平成28年(2016年)後期
保育実習理論 問156

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問題

保育士試験 平成28年(2016年)後期 保育実習理論 問156 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
保育士を目指している大学生Pさんは、児童養護施設への実習を控えています。実習にあたり、「児童養護施設運営指針」を読んで、事前学習を行いました。

【設問】
施設実習を行うにあたっては、事前に施設について知っておくことが必要である。次の文は、「児童養護施設運営指針」の一部である。次の( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

社会的養護を必要とする子どもたちに「あたりまえの生活」を保障していくことが重要であり、社会的養護を( A )から切り離して行ったり、子どもの生活の場を大規模な( B )としてしまうのではなく、できるだけ家庭あるいは家庭的な環境で養育する「( C )」と、個々の子どもの育みを丁寧にきめ細かく進めていく「( D )」が必要である。

【語群】
ア  集団指導
イ  家庭的養護
ウ  療育
エ  地域
オ  施設養護
カ  教育
キ  個別化
ク  連携
  • ( A )エ  ( B )ア  ( C )キ  ( D )ク
  • ( A )エ  ( B )オ  ( C )イ  ( D )ア
  • ( A )エ  ( B )オ  ( C )イ  ( D )キ
  • ( A )カ  ( B )ア  ( C )キ  ( D )ク
  • ( A )カ  ( B )ウ  ( C )イ  ( D )キ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

以下が正しい文章になります。

社会的養護を必要とする子どもたちに「あたりまえの生活」を保障していくことが重要であり、社会的養護を( A地域 )から切り離して行ったり、子どもの生活の場を大規模な( B 施設養護)としてしまうのではなく、できるだけ家庭あるいは家庭的な環境で養育する「( C家庭的養護 )」と、個々の子どもの育みを丁寧にきめ細かく進めていく「( D個別化 )」が必要である。

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02

正解は、3です。

 問題の記述文は、「児童養護施設運営指針」の第Ⅰ部「総論」の2「社会的養護の基本理念と原理」(2)社会的養護の原理に明記されています。

 Aから順に説明します。

A=エ 地域

 社会的養護を必要とする子ども達にとって、いずれ施設から巣立ち、自活して生きていけるような力を備えるために、地域との交流は不可欠です。

B=オ 施設養護

 社会的養護を必要とする子ども達にとってより良い環境とは、大規模な施設養護での集団生活よりも、家庭的な小規模の生活様式です。

C=イ 家庭的養護

 家庭的養護とは、小規模グループケア、小規模児童養護施設などです。更に家庭養護として、里親、ファミリーホームなども挙げられます。こうした、より家庭に近い環境で養育されることで、心のケアに繋がるとされています。

D=キ 個別化

 社会的養護を必要とする子ども達の多くは、傷き、心を開くのを恐れ、人に対し不信感を持っていることもあります。子ども達それぞれの課題を捉え、寄り添いながら個別的に一緒に取り組んでいくことを必要とします。

よって、正解は3となります。

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03

正解は3です。

A:エ 地域
B:オ 施設養護
C:イ 家庭的養護
D:キ 個別化です。

児童養護施設とは児童福祉法に定める児童福祉施設の一つです。
児童福祉法41条に「児童養護施設は、保護者のない児童、虐待されている児童など、環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所したものに対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設」と定義されています。

設問は「児童養護施設運営指針」の「2、社会的養護の基本理念と原理(2)社会的養護の原理①家庭的養護と個別化」に記載されています。

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