保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
社会福祉 問61

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)前期 社会福祉 問61 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、わが国の社会福祉の発展過程に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。


A  家族及び地域社会等の仲間集団における相互扶助の変容は、第二次世界大戦後の家族制度の大転換や人口の流動化の影響を受けている。

B  福祉国家による社会保障制度は、1970年代の石油危機(オイルショック)等を契機とした経済成長の鈍化による影響を受けて変容した。

C  社会福祉事業における経営主体の変容は、高齢化の進展によって誕生した介護保険制度の影響を受けている。

D  社会福祉分野における市民活動の変容は、「特定非営利活動促進法」による影響を受けている。
  • ( A )○   ( B )○   ( C )○   ( D )○
  • ( A )○   ( B )○   ( C )○   ( D )×
  • ( A )○   ( B )×   ( C )×   ( D )○
  • ( A )×   ( B )○   ( C )×   ( D )○
  • ( A )×   ( B )×   ( C )○   ( D )×

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この過去問の解説 (3件)

01

A.第二次世界大戦後、旧生活保護法が施行されました。また核家族化が進んだことも家族及び地域社会等の仲間集団における相互扶助の変容に影響を与えていると言えます。よってこの記述は○です。

B.1970年代の石油危機(オイルショック)が起こり日本は高度成長期の終焉を迎えました。また高齢化が進行、財政赤字が拡大するといった中で社会保障制度もスリム化が求められるようになり1980年代に社会保障制度の見直しが行われました。

C.適切な記述です。介護保険制度は、被介護者の自立を支援したり、介護する側の家族の負担を軽減できるようサポートしたりと、介護者・被介護者の双方が安心して生活できる社会を目指し、1997(平成9)年12月に制定され、2000(平成12)年4月から施行されています。

D.適切な記述です。また「特定非営利活動促進法」は「NPO」とも呼ばれています。

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02

正解は1です。

A 〇 適切です。
相互扶助の変容は、第二次世界大戦後に旧生活保護法が施行されたこと、大家族から核家族へ進んだことなどの影響を受けているといえます。

B 〇 適切です。
福祉国家による社会保障制度は、1970年代の石油危機(オイルショック)等を契機とした経済成長の鈍化による影響を受けて変容しました。

C 〇 適切です。
社会福祉事業における経営主体の変容は、高齢化の進展によって誕生した介護保険制度の影響を受けています。

D 〇 適切です。
「特定非営利活動促進法」は「NPO」と呼ばれています。

参考になった数7

03

正解1

A○
第二次世界大戦後に旧生活保護法が施行されたこと、大家族から核家族へ進んだことなどの影響により、相互扶助の変容してきたといえます。

B○
オイルショックによる高度経済成長時代の終焉、経済の安定成長化、緊縮財政への移行、さらには高齢化の進展といった経済社会の変化の中で、当面する財政問題との調和を図る観点から、行財政改革の一環として社会保障制度の全面的な見直しが行われました。
・具体的には、社会保障費用の適正化・効率化を目指し、壮年期からの健康づくりと老人医療費の公平な負担を図ることを目的とした老人保健制度の創設や健康保険法等の一部改正、年金制度における基礎年金の導入や給付水準の見直しによる給付と負担の公平化などが行われました。

C○
適切です。

D○
「特定非営利活動促進法」は「NPO」と呼ばれています。

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