保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
保育の心理学 問93

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育の心理学 問93 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述に該当する用語として正しいものを一つ選びなさい。

·環境自体が人の関わり方の手がかりをもっている、と捉えている。
·環境を通して行う保育においては、子どもが自然と「~したくなる要素」をもっていることを意味する。
·アメリカの知覚心理学者であるギブソン(Gib son,J.J.)によって提唱された。

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この過去問の解説 (3件)

01

解答は5です。

以下、それぞれの解説です。

1、アルゴリズム
 アルゴリズムとは、一般にはコンピュータのプログラムを作成するときに用いる、問題を解決するための手順や計算方法のことです。言い換えると、問題を解決するための手段・方法ということです。
 例えば子どもが「リンゴを作りたい」と言った時に、折り紙で作るのか、それとも粘土で作るのか、種から木を育てるか・・・という目的を一つとしていくつかの手段が挙がります。これをリンゴを作るためのアルゴリズムと表現するのです。

2、インクルージョン
 インクルージョンとは、包括・一体性といった意味をもちます。多様な人の集団において、それぞれが対等に関わり合いながら一体化している状態のことを指します。
 教育の現場においては、インクルーシブ教育(保育)と呼ばれ、障害の有無に関わらず、どのような背景を持つ子どもであっても、分け隔てなく一緒に保育をすることをいいます。

3、エンパワメント
 元々は能力や権限を与える、という意味をもつ「エンパワー」という単語です。
 エンパワメントとは個人や集団が自分の人生の主人公になれるように力をつけて、自分自身の生活や環境をよりコントロールできるようにしていくことです。
 言い換えると「自分自身の持っている力に気付き、その力で自分の課題を解決していける状態になること」となります。

4、アドボカシー
 アドボカシーとは「擁護」や「支持」といった意味をもつ言葉です。
 福祉において使われることが多く、その場面では自己の権利を表明することが困難な人(寝たきりの高齢者・認知症の方・障がいのある方)の代わりに代理人が決意を表明することをいいます。
 保育の場面では、まだ自分で意思表示ができない子どもに代わって保育者がその気持ちを代弁することを指します。

5、アフォーダンス
 アフォーダンスという言葉はデザイン関係で使われることもありますが、保育においては「保育の環境作り」という意味で使われます。
 子どもたちが「~したい!」と思えるような環境づくりをすれば、自然と子どもたちの意欲・やる気を引き出すことにつながる、という考え方のことです。

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02

正解は5です。

「環境」「ギブソン」という言葉から「アフォーダンス」と判断できます。

「ギブソン」は、環境の価値や意味は環境そのものが持っているということ、環境が動物に対して与える意味を「アフォーダンス」という言葉で示しました。


アルゴリズムは、物事を行うときの「やり方」のことです。

インクルージョンは、ソーシャルインクルージョン(社会的包括)のことです。

エンパワメントは、自立する力を得ることや、それを支援することです。

アドボカシーは、弁護・権利擁護・代弁のことです。

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03

正解は5です。

1 アルゴリズムとは、物事を行う時のやり方、問題の解決方法を指します。一般的にはコンピュータのプログラムを作成する時に用いられることが多いですが、保育の現場では、子どもが「犬を作りたい」と言った時にそれを粘土で作るのか、絵を描くのか、折り紙や廃材を使って作るのか、制作の方法を考えることを言います。

2 インクルージョンとは、「包括」という意味の言葉で保育や福祉の現場では、多様性を認める、障害の有無に関わらず分け隔てなく保育や教育を受けることを目指すことを言います。

3 エンパワメントとは、一人ひとりが自分の能力や特技を活かしながら自立し社会の中で生きていくための生活環境を整えることを言います。

4 アドボカシーとは、「擁護」や「支持」といった意味をもつ言葉で、福祉の現場では、認知性や重度の障害により、自分の意思を表明することが難しい人の代わりに代理人がその意思を代弁することを言います。

5 適切です。

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