保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
子どもの保健 問102

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)前期 子どもの保健 問102 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、生後6か月の女児の身体計測結果および現在の状況に関する記述である。これらの結果・状況から保育士として保護者にアドバイスを行う場合、その内容として不適切な記述を一つ選びなさい。

(計測結果および現在の状態)
現在の体重6.0kg、身長61cm。出生時は、体重2.8kg、身長48cm、頭囲32cmであった。首はすわり、寝返りはでき、支えると座れる。あやすと反応し、時には声を出して笑う。離乳は開始しており、すりつぶしたかゆや野菜を機嫌よく食べる。母子健康手帳の成長記録をみると3パーセンタイルを超えている。
  • 体重と身長のバランスは問題ない。
  • 現時点の発達には、大きな問題はない。
  • 体重・身長ともに標準より少ないので、離乳食の回数と量を増やした方がよい。
  • 出生時から今までの体重身長の変化は、大きな問題はない。
  • 両親の幼少時の体格について尋ねたところ、比較的小柄であったとのことで、大きな問題はない。

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この過去問の解説 (3件)

01

解答は3です。

1、適切
 生後6か月の女の子の平均体重は6.74~8.67㎏、平均身長は60.1~68.7cmです。平均よりはやや小柄に思えますが、体重は出生時から約2倍に、身長も約10cm伸びているのでバランスは悪くありません。

2、適切
 6か月検診でチェックされる寝返り・おすわりができており、あやされることに対する反応も良好で、この時期の発達としては問題ありません。

3、不適切
 身長・体重ともに平均よりも小さめではありますが現在お粥や野菜を食べられているとのこと。
 5~6か月の離乳食初期の頃はまだ母乳やミルクからの栄養がメインで、それ以外の食品が口に入ることに慣れていく時期です。機嫌よく摂取できているのであれば無理に量や回数を増やす必要はありません。

4、適切
 1の解説に書いた通り、出生時からの成長の経緯も問題ありません。

5、適切
 両親の体格が子にも遺伝することはあります。今回の事例では、成長記録で3パーセンタイルは超えており、小柄といっても特別に問題視する必要があるレベルであるとは言えません。

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02

正解は3です。

1 〇 適切です。
生後6か月女子の
平均体重は6.74~8.67㎏
平均身長は60.1~68.7cm
平均より小柄ですが、出産時の数値から考えるとバランスに問題はありません。

2 〇 適切です。
6か月ごろに見られる、寝返り・おすわりができており、あやされることに対する反応もあります。
そのため、この時期の発達としては大きな問題ありません。

3 × 不適切です。
保育士が独自で離乳食の回数や量を増やすようアドバイスするのではなく、かかりつけ医などとの連携を図っていくことが大切です。

4 〇 適切です。
母子健康手帳の成長記録をみると3パーセンタイルを超えているという記載があります。
そのため、出生時から今までの体重身長の変化は、大きな問題はありません。

5 〇 適切です。
両親の幼少時の体格について尋ねたところ、比較的小柄であったとのことで、大きな問題はありません。

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03

正解は3です。

1 適切です。子どもは出生から1歳までに身長は約1.5倍、体重は約3倍に成長すると言われています。問題文の子どもの身長や体重を見る限り、大きな問題なく成長していると言えます。

2 適切です。理由は上記と同じです。

3 体重・身長ともに標準より少ないかもしれませんが、それにより保育士の独自の判断で離乳食の回数などを増やすなどのアドバイスはできません。どうしても保護者がこどもの成長面で不安を抱えているのであれば、話を聞いたうえでかかりつけ医への相談をしてみることを伝えると良いでしょう。

4 適切です。母子健康手帳の成長記録をみると3パーセンタイルを超えていますし、食欲もありよく食べているとのことなので、今の所、成長に関して大きな問題はなさそうです。

5 適切です。両親の体格が子どもに遺伝することはあります。両親の体格、本児の成長過程を見ても大きな問題はなさそうであることがわかります。

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