保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
子どもの保健 問116

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この過去問の解説 (3件)

01

解答は3です。

1、×
 食物アレルギーは経口摂取だけではなく、触ったり、吸い込んだり、注射を通したりして体内に入った場合にも起こります。

2、×
 平成21年度の日本保育園保健協議会での全国調査によると、0歳児7.7%、1歳児9.2%、2歳児6.5%、3歳児4.7%、4歳児3.5%、5歳児2.5%、6歳児1.3%となっています。

3、〇
 食物アレルギーを起こすアレルゲンとして、問題文にあるように鶏卵・乳製品に次いで小麦やピーナッツ、魚介類、そば等が挙げられます。

4、×
 食物アレルギーの症状として最も多く見られるのは蕁麻疹や湿疹などの皮膚症状です。
 その症状に次いでみられるのが呼吸器症状です。アレルギー症状として現れるのはその他に粘膜・消化器・循環器症状等様々で、各症状は同時に出現することもあれば別々に出現することもあります。

5、×
 食物アレルギーの治療の原則として「原因食品の最小限の除去」ということが言われています。
 食物アレルギーを起こした食品であっても、症状が引き起こされる量までは食べられる範囲であり、医師の判断のもと症状を誘発しない範囲の量の摂取や調理法によって症状なく摂取できるものについては除去せずに摂取します。
 心配だから、という理由だけで過剰な除去をすることはしません。

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02

正解は3です。

1 × 不適切です。
食物アレルギーは経口摂取だけでなく、皮膚接触や、匂いを吸い込むことなどで起こることもあります。

2 × 不適切です。
平成21年度の保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(厚生労働省)調査結果によると、保育所での食物アレルギー有病率は約5%でした。

3 〇 適切です。
食物アレルギーのうち、鶏卵、乳製品、小麦を3大アレルゲンと呼びます。

鶏卵でも、卵白のほうが、アレルギー反応が強く出ると言われています。

4 × 不適切です。
アレルギー症状で、最も多いのが皮膚症状です。

他にも、呼吸器症状、粘膜症状、消化器症状、全身症状(アナフィラキシー)などの症状もあります。

5 × 不適切です。
食物アレルギーは3歳くらいまでの低年齢で多くみられ、幼児期後半から学童期では耐性ができ、減少傾向にあります。

乳児期からの早期除去が望まれるのではなく、医師の判断のもと、除去します。

状況によっては、少量ずつ摂取していくことがあります。

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03

正解は3です。

1 食物アレルギーとは、ある食物を経口摂取したり、触ったり、匂いを嗅いだあと、免疫が過剰に反応して皮膚や呼吸器などに不快な症状を引き起こすことを言います。

2 平成21年度の保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(厚生労働省)調査結果によると、保育所での食物アレルギー有病率は約5%となっています。

3 適切です。保育所で除去されている食物のうち最も頻度の高いものは鶏卵であり、次いで乳製品です。

4 食物アレルギーの症状で最も多いものは湿疹などの皮膚症状です。症状がひどいと呼吸器や消化器にも症状が現れ、最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こします。

5 食物アレルギーの治療は原因食物の除去ですが、「原因食品の最小限の除去」であり、必ず早期に除去しなければならないということではありません。医師の診断と指示のもと、少量ずつ食品を口にし、除去の解除を目指していきます。

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