保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
子どもの食と栄養 問128

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)前期 子どもの食と栄養 問128 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成19年:厚生労働省)に示されている離乳に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。


A  離乳の開始の発達の目安の一つに、乳歯の萌出があげられる。

B  離乳の開始前には、離乳に慣れさせるために、果汁を与える。

C  7・8か月の支援のポイントとして、平らなスプーンを下くちびるにのせ、上くちびるが閉じるのを待つようにする。

D  生後9か月以降は、鉄が不足しやすいので、育児用ミルクのかわりに牛乳・乳製品を調理に使用する等の工夫をする。
※ 「授乳・離乳の支援ガイド」は2019年3月29日に改訂されました。
この設問は2017年に出題された設問になります。
参考情報
  • ( A )○   ( B )○   ( C )×   ( D )○
  • ( A )○   ( B )×   ( C )○   ( D )○
  • ( A )○   ( B )×   ( C )×   ( D )×
  • ( A )×   ( B )○   ( C )○   ( D )○
  • ( A )×   ( B )×   ( C )○   ( D )×

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この過去問の解説 (3件)

01

解答は5です。
以下、平成19年3月14日に厚生労働省より発表された「授乳・離乳の支援ガイド」の内容に基づき解説します。

A、×
 離乳開始の発達の目安は、首がしっかりと座っている、支えがあれば座ることができる、食物に興味を示す、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(吸てつ反射の減少)などが挙げられます。

B、×
 離乳の開始前に果汁を与えることについては、果汁の摂取によって母乳やミルクの摂取量が減少すること、たんぱく質、脂質、ビタミン類や鉄、カルシウム、亜鉛などのミネラル類の摂取量低下が危惧されること、また乳児期以降における果汁の過剰摂取傾向と低栄養や発育障害との関連が報告されており、栄養学的な意義は認められていません。

C、〇
 7~8か月頃は、口の前のほうを使って食べ物を取り込み、舌と上あごでつぶす動きを覚えていく時期です。そのため問題文にあるように、自然に口が閉じるのを待つことで、その動作を促すよう支援します。

D、×
 生後9か月以降の鉄不足対策として、赤身の魚や肉、レバーを取り入れます。調理用に使用する牛乳や乳製品の代わりに育児用のミルクを使用することも有効です。

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02

正解は5です。

A 離乳の開始の発達の目安としては、「首がしっかりと座っている」「支えがあれば座ることができる」「食べものに興味を示す」「スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)」などが挙げられます。

B 離乳食開始前に果汁を与えることは果汁の摂取に よって、乳汁の摂取量が減少すること 、
たんぱく質、脂質、ビタミン類や鉄、 カルシウム、亜鉛などのミネラル類の摂取量低下が危惧されることから与えない方が良いとされています。離乳食開始前いは母乳や育児用ミルクで栄養を摂取します。

C 適切です。

D 生後9か月以降は、鉄が不足しやすいので、「レバー」や「赤身の魚」「肉」などを離乳食に取り入れるようにします。また、この時期は牛乳はまだ使用せず、粉ミルクなどを乳製品の代わりに取り入れることが推奨されています。

参考になった数2

03

解答は5です。
以下、平成19年3月14日に厚生労働省より発表された「授乳・離乳の支援ガイド」の内容に基づき解説します。

A、×
 離乳の開始の発達の目安としては、首のすわりがしっかりしている、支えてやるとすわれる、
食べものに興味を示す、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)などがあげられ、生後5〜6ヶ月頃になる。


B、×
 離乳の開始前の乳児にとって、最適な栄養源は乳汁(母乳又は育児用 ミルク)であり、
離乳の開始前に果汁を与えることについては、果汁の摂取に よって、乳汁の摂取量が減少すること 、
たんぱく質、脂質、ビタミン類や鉄、 カルシウム、亜鉛などのミネラル類の摂取量低下が危惧されること
、また乳 児期以降における果汁の過剰摂取傾向と低栄養や発育障害との関連 が報告 されており、
栄養学的な意義は認められていません。

C、〇
生後 7,8か月頃からは舌でつぶせる固さのものを与えます。
問題文にあるように、平らなスプーンを下くちびるにのせ、上くちびるが閉じるのを待ちます。

D、×
生後9か月以降は、鉄が不足しやすいので、赤身の魚や肉、レバーを取り入れ、調理用に使用する牛乳・乳製品のかわりに育児用ミルクを使用するよう工夫することが推奨されています。


 

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