保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
子どもの食と栄養 問127
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問題
保育士試験 平成29年(2017年)前期 子どもの食と栄養 問127 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、母乳栄養に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 母乳栄養児では、ビタミンKの不足による頭蓋内出血が知られているが、現在では生後、ビタミンK2シロップ剤の経口投与が行われている。
B 母乳中の免疫グロブリンA濃度は加熱方法によっては低下するため、冷凍母乳の解凍は、流水または微温湯で解凍し、体温以上に温めないようにする。
C 初乳には、感染防御因子が含まれ、乳児の未熟な腸粘膜を覆い病原体が粘膜を通して侵入することを予防する。
D 吸啜刺激は、オキシトシンの分泌を刺激して、乳汁分泌を維持させる。また、プロラクチンは子宮筋を収縮させて、子宮の回復を促す役割がある。
A 母乳栄養児では、ビタミンKの不足による頭蓋内出血が知られているが、現在では生後、ビタミンK2シロップ剤の経口投与が行われている。
B 母乳中の免疫グロブリンA濃度は加熱方法によっては低下するため、冷凍母乳の解凍は、流水または微温湯で解凍し、体温以上に温めないようにする。
C 初乳には、感染防御因子が含まれ、乳児の未熟な腸粘膜を覆い病原体が粘膜を通して侵入することを予防する。
D 吸啜刺激は、オキシトシンの分泌を刺激して、乳汁分泌を維持させる。また、プロラクチンは子宮筋を収縮させて、子宮の回復を促す役割がある。
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )○
- ( A )○ ( B )○ ( C )○ ( D )×
- ( A )○ ( B )× ( C )× ( D )○
- ( A )× ( B )○ ( C )× ( D )○
- ( A )× ( B )× ( C )○ ( D )×
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この過去問の解説 (3件)
01
A、〇
1989年~日本では出生時、生後一週間(産院退院時)、1か月検診の3回投与が定着しています。
母乳育児の場合、ごく稀にビタミンK2欠乏性出血症をおこしてしまう赤ちゃんがいるため、2010年にガイドラインが策定され、病院によっては生後3か月まで週1回のK2シロップ投与を指導されることもあります。
B、〇
急激な温度変化によって母乳栄養はすぐに壊れてしまいます。
問題文にあるような方法で解凍し、温める時も湯煎でゆるやかに温める方法がベストです。電子レンジや熱湯での加熱は厳禁です。
C、〇
母乳には免疫グロブリン等の感染防御因子が豊富に含まれています。人工乳で育った赤ちゃんと比較して母乳で育った赤ちゃんのほうが様々な感染症によりかかりにくい理由はそこにあります。
D、×
乳汁分泌を維持させるのはプロラクチン、子宮の回復を促す作用があるのはオキシトシンです。
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02
A、〇
母乳を飲んでいる赤ちゃんは、乳汁からのビタミンK摂取が少ないことなどの理由から ビタミンKが不足することがあります。
ビタミンKは、不足すると、出血しやすくなります。
これをビタミンK欠乏症と呼びます。
これを防ぐ為にビタミンK2シロップが投与されます。
出生当日、退院時、1ヶ月健診時にそれぞれ2㎎(シロップ1ml)経口投与する、“2・2・2方式”が普及しています。
B、〇
母乳の栄養素や免疫物質が壊れないよう、急な加熱は避け、
流水で解凍したのち、緩やかに湯煎などで温めます。
C、〇
初乳に含まれる免疫グロブリン等は、感染症から赤ちゃんを守り、免疫系や腸の働きを助けます。
D、×
子宮筋を収縮させて、子宮の回復を促す役割があるオキシトシンです。
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03
A 適切です。母乳栄養児では、ビタミンKの不足による頭蓋内出血を起こす赤ちゃんもいます。これを防ぐために、現在では生後、ビタミンK2シロップ剤の経口投与が行われています。
B 適切です。急な加熱は母乳中の免疫グロブリンA濃度低下させてしまうため、冷凍母乳の解凍は、流水または微温湯で解凍し、体温以上に温めないようにします。
C 適切です。初乳には、感染防御因子が含まれ、乳児の未熟な腸粘膜を覆い病原体が粘膜を通して侵入することを予防する効果があります。
D 吸啜刺激により、乳汁の分泌を促すのは、「プロラクチン」です。子宮の回復を促すのは「オキシトシン」です。
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