保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
保育実習理論 問144

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育実習理論 問144 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。


【事例】
Y君(4歳)が描いた絵を見て、Y君の通う保育所のJ保育士(以下J)と新任のK保育士(以下K)が話をしています。

【設問】
( A )~( D )にあてはまる語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。


J : Y君は、ゴールデンウィークに初めて乗った新幹線の絵を描いたのですね。

K : いろいろなものが描かれていて、見飽きないです。中央に描かれている人物はY君でしょうか。

J : Y君でしょうね。頭部から直接手足が出ている( A )という表現ですね。K:車両が透けていて不思議な感じがします。

J : これは( B )といって、建物や乗り物の中にいる人を描く説明的な表現です。

K : 新幹線の車中にいるのと、到着して駅にいるところも同じ画面の中に描かれていますが、これは( C )になっているのではないでしょうか。

J : この頃の子どもの表現には画面に( D )を描く特徴もありますね。
  • ( A )写実   ( B )転倒式構図    ( C )多視点構図   ( D )基底線
  • ( A )頭足人  ( B )転倒式構図    ( C )異時同存表現  ( D )遠近感
  • ( A )頭足人  ( B )転倒式構図    ( C )多視点構図   ( D )遠近感
  • ( A )頭足人  ( B )レントゲン表現  ( C )異時同存表現  ( D )基底線
  • ( A )写実   ( B )レントゲン表現  ( C )多視点構図   ( D )遠近感

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A、「頭足人」です。
頭から直接手や足が出ている独特の描き方です。
3歳前後の子どもが人物を描く際に多く見られます。

B、「レントゲン表現」です。
レントゲンのように、外からは見えないものを見えているかのように描く表現方法です。

C、「異時同存表現」です。
時間の異なる場面を一枚の絵の中に描く表現方法です。

D、「基底線」です。
絵の下の方に一本の線を引き、線より下を地面、上を空と見立てます。

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02

正解は4です。

A 頭部から直接手足が出ている絵を「頭足人」と言います。これは3歳前後によく見られる表現方法です。

B 建物や乗り物の中に人がいる様子を描くなど、外からは見えない物をまるでレントゲンのように透かして描くことを「レントゲン表現」と言います。

C 時間の異なる場面を同じ紙の中に描くことを「「異時同存表現」と言います。

D 4歳頃の子どもは絵の中に1本の線を引き、空と地面と空間を分けて絵を描きます。この線を「基底線」と言います。

以下は補足です。

・Aの選択肢にあった「写実」とは対象物をそのまま描写することを言います。

・Bの選択肢にあった「転倒式構図」とは、基底線を2本引き、その両側に絵を描き、その片方を逆さに描く表現を言います。

・Cの選択肢にあった「多視点構図」は、一つの絵の中に多方面からの視点がある構図を言います。

・Dの選択肢にあった「遠近感」は、距離の違いや奥行きを表現していることを言います。

参考になった数2

03

正解は4です。

A、「頭足人」です。頭から直接手や足が出ている独特の描き方です。「写実」は対象物をそのまま描写することです。
B、「レントゲン表現」です。外からは見えないものを見えているかのように描いています。「転倒式構図」は2本の基底線が特徴です。基底線の両側に絵を描き、その片方が逆さまになっています。
C、「異時同存表現」です。時間の異なる場面を一枚の絵の中に描いています。「多視点構図」はひとつの絵の中に多方向からの視点で描かれています。
D、基底線です。絵の下の方に一本の線を引き、線より下を地面、上を空と見立てます。「遠近感」は距離の違いや奥行きを表現していることです。

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