保育士の過去問
平成29年(2017年)前期
保育実習理論 問145

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)前期 保育実習理論 問145 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
主任保育士(以下L)と新任保育士(以下M)がクレヨンの遊び方と色の見え方について話をしています。

L : クレヨンは、線で描くことの他に点を打って表現することもできる描画材です。点が並んだり集まったりすると、いろいろな表現が生まれます。
M : 何色かのクレヨンを握ってトントンと点打ちするといろいろな色の点ができますね。点の集まりを少し離れて見るとなんだか違う色に見えてきました。このような技法で描かれた著名な作品を見たことがあります。
L : フランス人で新印象派の画家であるスーラ(Seurat,G.)の「( A )」は、油絵でこの技法を使った作品として有名ですね。
M : 混色の方法の一つと考えてよいのですね。
L : はい。このような色の混ぜ方を( B )混合といいます。それに対し、複数の絵の具を使い、色を混ぜ合わせることを( C )混合と言います。

【設問】
( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
  • ( A )グランド・ジャット島の日曜日の午後  ( B )並置   ( C )減算
  • ( A )グランド・ジャット島の日曜日の午後  ( B )回転   ( C )加算
  • ( A )グランド・ジャット島の日曜日の午後  ( B )並置   ( C )加算
  • ( A )ゲルニカ               ( B )回転   ( C )加算
  • ( A )ゲルニカ               ( B )並置   ( C )減算

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

クレヨン等で線を描くのではなく、点をたくさん打って描くことを点描(画)と言います。

A、「グランド・ジャット島の日曜日の午後」です。点描で描かれたこの作品は、フランス人の新印象派画家であるスーラの代表作です。「ゲルニカ」はスペインの画家、パブロ・ピカソの作品です。
B、「並置」です。2色以上の色で細かく点を打つことによって新しい色を得る方法です。目の錯覚を利用しています。
C、「減算」です。「減算混合」は絵の具等で色を混ぜれば、混ぜるほど黒に近づいていくことです。反対に「加算混合」は光の三原色を重ねると明度が上がり、白く見えることです。

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02

正解は1です。

A、「グランド・ジャット島の日曜日の午後」です。
点描で描かれたこの作品は、フランス人の新印象派画家であるスーラの代表作です。
スーラは、点描絵画の創始者とも言われています。

B、「並置」です。
2色以上の色で細かく点を打つことによって新しい色を得る方法です。目の錯覚を利用しています。

C、「減算」です。
「減算混合」は絵の具等で色を混ぜれば、混ぜるほど黒に近づいていくことです。

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03

正解は1です。

A 問題文の作品は『グランド・ジャット島の日曜日の午後』です。フランス人の画家であるスーラは、点画を使った油絵でこの作品を描きました。

B 問題文のように2色以上を点のように並べて新しく色を作ることを『並置』と言います。これは人の目の錯覚により混色したように見せる表現法です。

C 複数の色を使い、混色していくとだんだんと黒に近づいていきます。この方法を『減算混合』と言います。

以下は補足です。

・Aの選択肢にあった『ゲルニカ』はピカソの作品です。

・Cの選択肢にあった『加減混合』は光の三原色を合わせることにより、色の明度が上がり、白色に見えることを言います。

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