保育士の過去問
平成29年(2017年)後期・地域限定
保育原理 問10

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育原理 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

次の保育所での【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
園庭で3歳児クラスの子ども達がかけっこを行った。かけっこを終えた子ども達は、園庭の隅にまとまって座っている。その子ども達の輪の中で、このときはめずらしくNちゃんが泣いていて、周りの子ども達はNちゃんの顔をのぞきこんでいる。担当保育士がNちゃんに近づいて声をかけると、「2番じゃやだー、1番がいい」と泣いて訴える。

【設問】
「保育所保育指針」第1章「総則」の( 2 )「保育の方法」、第2章「子どもの発達」、第3章の2「保育の実施上の配慮事項」に照らし、Nちゃんへの担当保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  子ども達を集め、Nちゃんの気がすむようにもう一度かけっこを行う。
B  いつまでも泣いているのはよくないと注意し、その場を離れる。
C  1番になりたかったというNちゃんの気持ちを受け止める言葉をかける。
D  1番ではなかったけれど、Nちゃんが一生懸命に走る姿は素敵だったよと伝える。
E  Nちゃんが速く走れるように、その場で個別に指導する。
※ 「保育所保育指針」の目次や記載内容等が、指針の改定(平成30年4月1日施行)により変更されました。 この設問は平成29年に出題された設問となります。 参考1 参考2

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

A 子どもは集団生活を通して、遊びにルールがあること、かけっこに勝ち負けがあることなどを覚えていき、その中で自分の思い通りに行かない悔しさなどの感情も知っていきます。このような時、Nちゃんの気持ちに寄り添いながらも他児への配慮をしながら援助をしていきます。

B 注意し、その場を離れるのはNちゃんの思いに寄り添えていません。Nちゃんの悔しいという思いに寄り添う言葉かけをすることが大切です。

C 適切です。1番になりたかったというNちゃんの気持ちを受け止める言葉をかけます。

D 適切です。「1番ではなかったけれど、Nちゃんが一生懸命に走る姿は素敵だったよ」と伝えることでNちゃんの自信や意欲へと繋げていきます。

E 走り方の指導をするよりも、この時期はまず子どもの気持ちに寄り添うことが重要になります。

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02

正解は5です。

A、×

B、×
泣いていることを注意するのではなく、
気持ちに寄り添うことが大切です。

C、◯

D、◯

E、×
指導をするのではなく、子どもの気持ちに寄り添うことが
大切です。

参考になった数1

03

正解は5です。

A、不適切です。他児の思いにも配慮し、集団活動を効果あるものにするように援助していきます。
B、不適切です。泣いている子どもの気持ちを受け止めるようにしましょう。
C、適切です。
D、適切です。
E、不適切です。子どもの気持ちを受け止めることが大切です。

子どもが安心感と信頼感をもって活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めることが大切です。

※平成30年「保育所保育指針」の改定により該当箇所は、第1章「総則」1 「保育所保育に関する基本原則」(3)保育の方法、第2章「保育の内容」3 3歳児以上の保育に関するねらい及び内容(3)保育の実施に関わる配慮事項4 保育の実施に関して留意すべき事項、に変更となりました。

参考になった数1