保育士の過去問
平成29年(2017年)後期・地域限定
社会的養護 問31

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 社会的養護 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、ある児童福祉施設の設立に携わった人物の著書である。この人物として正しいものを一つ選びなさい。

私たちのねがいは、重症な障害をもったこの子たちも、立派な生産者であるということを、認めあえる社会をつくろうということである。「この子らに世の光を」あててやろうというあわれみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよみがきをかけて輝かそうというのである。「この子らを世の光に」である。この子らが、うまれながらにしてもっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬということなのである。
  • 高木憲次
  • 野口幽香
  • 留岡幸助
  • 堀文次
  • 糸賀一雄

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この過去問の解説 (3件)

01

「この子らを世の光に」というキーワードから糸賀一雄と判断できます。

1の高木憲次は、日本最初の肢体不自由児学校である『光明学園』を創設した人物です。

2の野口幽香は、日本最初の貧民のための保育所である『二葉幼稚園』を創設した人物です。

3の留岡幸助は、現在の児童自立支援施設である「感化院」教育の実践家です。

4の堀文次は、ホスピタリズムを提唱した人物です。

5の糸賀一雄は、戦災孤児と知的障害児のために『近江学園』を創設した人物です。

参考になった数53

02

解答. 5
記述は、⑤ 糸賀一雄のものです。
知的障害のある子どもなどの施設として「近江学園」を設立しました。

①高木憲次
「肢体不自由児の父」と呼ばれる人物です。
日本初の肢体不自由児のための学校「公明学園」を設立しました。

②野口幽香
森島峰とともに「二葉幼稚園」を開設した人物です。

③留岡幸助
小舎制を提唱し「家庭学校」を設立した人物です。

④堀文次
「ホスピタリズム」を提唱した人物です。
ホスピタリズムとは、子どもが病院や施設など、家庭から離れて長期間生活することで、
子どもの情緒的な障害や、発達の遅れが起こることです。
「施設症」とも呼ばれます。

参考になった数13

03

正解は5です。

「この子らを世の光に」「障害」「権利」「保障」というキーワードから、糸賀一雄と判断します。

糸賀一雄は、戦災孤児と知的障害児のための「近江学園」を創設しました。
重症心身障碍児のための「びわこ学園」もあります。

1 高木憲次は、日本の「肢体不自由児の父」と呼ばれます。
日本で最初の肢体不自由児学校「光明学園」を創設しました。

2 野口幽香は、森島峰と日本最初の貧民のための保育所二葉幼稚園を創設しました。

3 留岡幸助は、感化院(現在の児童自立支援施設)教育の実践家で、東京家庭学校、北海道家庭学校の創始者です。

4 堀文次は、ホスピタリズム(アタッチメント形成の欠如による施設病)を提唱しました。

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