保育士の過去問
平成29年(2017年)後期・地域限定
保育の心理学 問87

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、トマス( Thomas,A. )とチェス( Chess,S. )の気質( temperament )に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  気質( temperament )の特性を、活動水準、体内リズムの周期性、順応性、気分等の9つに分類した。
B  「扱いにくい子( difficult child )」は、生活リズムが不規則で環境への適応が難しいとされているが、母親はその子育てを負担に感じることはない、としている。
C  気質的特性に基づいて子どもは活動を選択し、自分の生活環境を形成する、と考えている。
D  「出だしの遅い子( slow-to-warm-up child )」は、新しい状況や人に対して回避的に反応し、慣れるのも遅く、機嫌が悪いことが多い、としている。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

A 正解です。
B 扱いにくさを負担に感じる母親もいます。
C 正解です。
D 新しい状況や人に対して回避的に反応し、慣れるのも遅く、機嫌が悪いことが多いのは「扱いにくい子( difficult child )」の気質に分類されます。

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02

Aは○です。適切な記述です。
トマスとチェスは気質について、①活動の活発さ ②注意の逸れやすさ ③粘り強さ ④新しい環境への反応の仕方 ⑤規則正しさ ⑥変化に対する順応のはやさ ⑦五感の敏感さ ⑧喜怒哀楽の激しさ ⑨ベースの気性 の9パターンの特性を見いだし、そこからさらに子どもの気質を「育てやすい子」「育てにくい子」「出だしの遅い子」の3タイプに分類しました。

Bは×です。
生活が不規則で環境への適応が難しいとされる子どもは、育てる親にとっても難しく負担を感じる場面が自然と多くなる傾向があります。

Cは○です。適切な記述です。


Dは×ですです。
新しい状況や人に対して回避的に反応し、慣れるのも遅く、機嫌が悪いことが多い子は、「育てにくい子」に分類されます。

よって正解の組み合わせは3となります。

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03

正解は 3 です。

A→記述通りです。

B→「扱いにくい子」とされているので負担に感じる母親もいます。深く考えなければ容易な設問です。

C→記述通りです。
気質的特性に応じて自分の生活環境を形成していきます。

D→この場合は「扱いにくい子」に分類されます。「出だしの遅い子」は、適応するのに時間がかかる子、とされています。

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