保育士の過去問
平成29年(2017年)後期・地域限定
保育の心理学 問94

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育の心理学 問94 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、幼児期の人とのかかわりに関する記述である。この記述の内容を表す用語として正しいものを一つ選びなさい。

幼い子どもは、不安や恐怖を感じたときに、保育者への接近・接触によって安心感を得る。そうした経験を積み重ねると、保育者がその場にいなくても、保育者のイメージを思い浮かべて、安心するようになる。この経験がその後の人との関係性の基盤になる。
  • エントレインメント
  • 象徴機能
  • 三項関係
  • 内的ワーキング・モデル
  • 観察学習

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4の内的ワーキングモデルです。

幼児期になると、養育者や保育者がそばにいなくても、イメージするだけで安心できるようになります。
こうした、心のなかにイメージされる養育者のモデルを、内的ワーキングモデルといいます。
これは、発達初期の養育者との愛着関係の中で少しずつ築かれていくもので、成人になって他者との愛着関係を築くにあたって重要な役割となります。

1のエントレインメントは、乳児初期発達段階における母子相互の働きかけのことをさします。

2の象徴機能とは、実際に目の前にないものを他のものに置き換えて表現する働きのことをいいます。
言葉をつかったり、ごっこ遊びをしたり、何かのふりをしたりするのも、この機能を使った行為です。

3の三項関係とは、乳児初期発達段階で、「自分」「他者」、または「自分」「もの」の二つの関係だったところが、自分と他者とものの三つの関係を認識できるようになることです。生後9か月くらいから認識できるようになると言われています。

5の観察学習とは、自分が直接経験していないことでも、他者の行動を見てその結果を観察し、適切な行動や不適切な行動、社会のルールを学んでいくということをさします。

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02

4が正解です。

1 エントレインメントとは、大人からの働きかけにおける同調を言います。
2 象徴機能は、物事や出来事が目の前にないときでも認識することです。
3 三項関係とは、自分と相手との間に共有している注意の対象が入る関係を言います。
5 観察学習とは、行動の直接強化を伴わない学習を指します。

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03

正解は 4 です。

1→エントレインメントとは大人の表情や口の動きを模倣したりすることです。「引き込み現象」とも言います。

2→象徴機能とは「現実にはないもの」を「他のもの」に置き換えて表現することです。

3→三項関係とは「自分」と「他者」と「対象」の関係の成立です。

5→観察学習とは、直接に経験をしなくても他者の観察と模倣によって成立する学習の事です。

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