保育士の過去問
平成29年(2017年)後期・地域限定
子どもの保健 問115

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 子どもの保健 問115 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
6歳の男児。4歳頃に保育所で両目を頻繁に瞬きする動作がみられ、眼科医院を受診したが、異常は指摘されず、この動作は2か月程度で消失した。6歳になって両目の瞬きに加え、鼻をふくらませる、急に首を振るなどの奇妙な動作が続くようになった。また頻繁にせき払いのような発声が出現するようになった。

【設問】
この子どもに最も疑われる精神医学的問題についての以下の記述のうち、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  自分の意志では、この症状の発生を短時間ですら抑制できない。
B  夜間睡眠時に症状が悪化する。
C  保護者の厳しいしつけや、家族の不和などの家庭環境の問題が唯一の病因である。
D  これらの症状が増悪すると、全身のけいれんがみられる。
E  周りの子どもにからかわれるため、保育士は、症状が出るたびに注意するとよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

A 短時間であれば、意識をして抑えることができる場合もあります。
B 睡眠時に悪化するものではありません。
C 複合的なものなので、家庭の問題を唯一の原因にはできません。
D 全身ではなく、一部分がけいれんする事が多いです。
E わざとではないので、その都度注意するような事はしてはいけません。

チックについての設問です。症状も併せて覚えておきましょう。

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02

正解は5です。

A チックのような症状は無意識ですることがほとんどですが、短時間であれば本人の意志により行動を抑制することができることがあります。

B 問題文のような症状は日中、夜間問わず、癖のように起きます。

C 子どものチック症状は家庭環境だけが原因では有りません。様々な要因を考え対応していきます。

D 全身ではなく、まぶたのけいれんなど身体の一部においてけいれんする症状が見られます。

E 自分の意志と関係ない所で起きている症状なので無理に止めようとしたり指摘するのは良くないです。子どもの自尊心を低下させたり、ストレスになり返って症状が悪化することがあります。

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03

正解は、「 5 . A:×  B:×  C:×  D:×  E:×」です。

チックの症状について確認しましょう。

チックは、自分の意志と関係なく症状が出ます。
原因は明らかにされていません。
注意しても治まることはなく、逆に悪化してしまうこともあるので、症状を無視する対応が最適と考えれています。
チックの症状は成長とともに改善されることが多いので長い目で援助していきましょう。

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