保育士の過去問
平成29年(2017年)後期・地域限定
保育実習理論 問153

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問題

保育士試験 平成29年(2017年)後期・地域限定 保育実習理論 問153 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
保育所に勤務している保育士Qさんは、3歳児クラスを担当している。Rちゃんは、まだ幼児語を使って話をしている。例えば、「靴」を「クック」、「猫」を「ニャンニャン」と言う。

【設問】
保育士Qさんは、Rちゃんの言語の発達を促していくための方法について考えている。
Rちゃんが「ニャンニャンがいるよ」と幼児語を使って話しかけてきた場合の保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  「ニャンニャンと言ったらだめでしょ。猫でしょう」と訂正し、言い直しをさせる。
B  Rちゃんの話したい思いを受け止め、熱心に聴く。
C  保育士はRちゃんの真似をして、「ニャンニャンがいるね」と対応する。
D  保育士は「猫がいるね」と言って対応し、会話を続ける。
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A 無理に子どもの幼児語を直すことはせず、保育者が適切な言葉で返す等の配慮をします。

B 適切です。保育者が話を聞くことにより子どもは「自分の話を聞いてもらえる」という安心感をもちます。

C 保育者も「ニャンニャン」と言っていては子どもが適切な言葉を覚えるのが難しくなります。

D 適切です。保育士は「猫がいるね」と言って対応し、会話を続けることにより適切な言葉を覚えることができます。

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02

プロの保育士として、子どもと関わる上で、非常に大切な設問です。
保育の現場では、設問のように「ワンワン」「ニャンニャン」「ブーブー」などの擬音語が毎日のように飛び交っています。その子の年齢を見極めて、適切に対応することが、プロの保育士の役割です。

3歳であれば、本来は、「ニャンニャン」ではなく「猫」と言える年齢です。ところで、Rちゃんに「猫」と教えたいとき、どのようにするのが適切でしょうか。

A ×です。「ニャンニャン」ではダメ、など否定・訂正することは適切ではありません。

では、どうするか。

D ○です。「猫がいるね」と保育士が応じるのです。そうすると、Rちゃんは、「これは、猫っていうんだ」と思います。むやみに、訂正や説明をする必要はないのです。
子どもは、保育者の真似をします。保育者が正しい言動をしていれば、それだけで、子どもは正しく育ちます。

ーその他の設問ー
B ○です。子どもの思いを受け止めることは、大切です。

C ×です。保育士まで「ニャンニャン」と言っていたら、いつまで経ってもRちゃんは言葉を覚えません。
ただし、0~1歳くらいまでは、子どもの言葉をそのまま返すことも有効です。言葉をそのまま返すことは、「自分の話を聞いてくれている」という安心感・幸福感につながります。



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03

「4」が適切です。

A× 子どもに言いなおしをさせてしまうと言葉に触れる意欲がなくなってしまう可能性があります。

B○ 子どもが話していることを真摯に受け止めることはとても大切なことです。受け止めることによって子どもの自己肯定感を育んでいきます。 
 
C× 保育士は、真似するのではなく正しい言葉を子どもに伝えましょう。そのことによって、子どもが新しく言葉を覚えるチャンスになります。

D○ 保育士は「猫がいるね」と具体的な言葉を子どもに投げかけることが重要です。

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