保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
子どもの保健 問113
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの保健 問113 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、知的障害についての記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 知的障害の評価は、知能指数のみで定義される。
- 知的障害は、女児のほうが男児より多い。
- 知的障害の原因に、胎児性アルコール症候群は含まれない。
- 軽度の知的障害においても、ほとんど原因となる要因が明確である。
- 知的障害は、自閉性障害の代表的な併存症である。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1 × 不適切です。
知的障害は、知能指数だけで定義されるのではなく、日常生活能力、社会生活能力、社会適応性などの能力を測る指数と併せて診断します。
2 × 不適切です。
知的障害児数は、女児よりも男児が多いです。
3 × 不適切です。
知的障害の原因は、遺伝子異常、妊娠中の問題出産時期の問題、出生後に生じた健康障害があります。
胎児性アルコール症候群もふくまれます。
4 × 不適切です。
知的障害の約8割が原因は明らかではないとされています。
軽度の知的障害のほとんどがこれに当たり、原因不明です。
5 〇 適切です。
知的障害は、自閉性障害の代表的な併存症です。
参考になった数21
この解説の修正を提案する
02
1.×です。
知能指数のみだけではなく、社会適応などを総合的に判断する
適応機能に基づき判断します。
2.×です。
男児の方が割合が多いとされています。
(自閉症の症状の男女比も、男児の割合が多くなっています。)
最新の調査でも、
65歳未満の男性→49万7千人
65歳未満の女性→29万5千人
と、男性の割合が多いのがわかります。
3.×です。
胎児性アルコール症候群は、妊娠中の母親の飲酒によって
引き起こされる可能性がある症状です。
たとえ少量の飲酒であっても、妊娠中のどの時期であっても、
引き起こす可能性があります。
4.×です。
知的障害の主な原因に、染色体異常・遺伝子異常がありますが、
原因がわからない場合も多いです。
逆に、出産前検査などで、その可能性がわかる場合もあります。
5.○です。
設問の通りです。
自閉症の症状があるが、知的障害の症状がない場合、
高機能自閉症と呼ばれます。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
03
1、不適切
知能指数だけではなく、社会に適応する能力や日常生活を送る能力などから評価されます。
2、不適切
平成30年内閣府発表の障害者の状況によると、知的障害は女児よりも男児のほうが多いとなっています。
3、不適切
特定非営利活動法人 アスクホームページを参考に解説します。
妊娠中の飲酒が胎児にもたらす障害を「胎児性アルコール症候群」と言います。
胎児性アルコール症候群の子どもたちは、刺激に敏感であったり、幼児期からの多動傾向、知的障害など養育困難の面がたくさんあります。
4、不適切
知的障害は原因がはっきりとしないケースが多く見られます。
そのために母親が自分の育て方を否定し、自らを責めてしまうケースが多くあるため正しい理解を広めることが求められています。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問112)へ
平成30年(2018年)前期問題一覧
次の問題(問114)へ