保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
子どもの保健 問114

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 子どもの保健 問114 (訂正依頼・報告はこちら)

次の精神医学的問題のうち、5歳の時点で診断が可能なものを○、そうでないものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  統合失調症
B  分離不安障害
C  反応性愛着障害
D  反社会性パーソナリティ障害

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

Aは×です。統合失調症は思春期から青年期に多く発症するといわれています。

Bは◯です。記述は適切で、小児期の分離不安障害は子どもが愛着を持っている存在と離れることの不安や恐れが極端に強く持続する場合に診断されます。

Cは◯です。記述は適切で、小児期の反応性愛着障害は、主に5歳以前に著しく不適切な養育環境に置かれた子どもに見られ、大人に素直に甘えたり頼ったりできないという特徴があります。

Dは×です。DSM-5の診断基準によると、『反社会性パーソナリティ障害は18歳以上の人でのみ診断される』との記載があります。

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02

解答.3

A.×です。
「統合失調症」は、妄想や幻覚を見たり、
自分の考えがまとまらなかったりする精神疾患です。
思春期から40歳ぐらいまでに発病しやすいとされています。

B.○です。
「分離不安障害」の発症時期は、
小学校に入学する年頃の子どもに多いとされています。
家族や、その他の強い愛着を持つ存在から離れることに対して、
強烈な不安を抱えている状態が続き、腹痛など身体的にも異常をきたします。

C.○です。
「反応性愛着障害」は、設問の通り、5歳以前に発症するとされています。
両親に無視されるなど、深刻な養育過誤などの理由により起こるとされています。
養育者に上手く甘えられなかったり、気持ちと裏腹の行動を取ってしまうなどの行動が見られます。

D.×です。
「反社会性パーソナリティ障害」の診断時期は、
18歳以上の人のみで診断されるとなっています。
この疾患の患者は、社会のルールを守るのが苦手といった特徴があります。

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03

正解は3です。

A × 不適切です。
統合失調症は、思春期から10代後半から20代にかけてが発症のピークと言われています。

B 〇 適切です。
分離不安障害は診断が可能です。

生後6か月から3歳までの児童には一般的にみられる兆候のため、診断は不可能です。

C 〇 適切です。
反応性愛着障害は診断が可能です。

発達段階において、愛着形成がされているか、判別がつきにくい9か月頃より前の子どもは診断できません。

D × 不適切です。
反社会性パーソナリティ障害の診断基準(DSM-5)に「その人は少なくとも18歳以上である」と記載があります。

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