保育士の過去問
平成30年(2018年)前期
保育実習理論 問157

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問題

保育士試験 平成30年(2018年)前期 保育実習理論 問157 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
障害児入所施設で実習をしているGさんは、入所しているHさん( 15歳、男児、重度の知的障害と肢体不自由あり )とのかかわりを実習記録にまとめていた。以下がその記述の一部である。

Hさんは言葉を発することができず、職員とのコミュニケーションは表情やちょっとした身体の動きによって行っているようだった。私もHさんとコミュニケーションをとろうと、散歩の際に「今日は暖かいですね」と話しかけたが、Hさんの表情の変化を捉えることができずに戸惑い、何を話しかけたらよいかわからなかったため、その後は施設に戻るまで無言のまま車椅子を押した。

【設問】
次の文のうち、実習記録において、専門性向上の観点からGさんがHさんとのかかわりを省察する記述内容として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。

A  Hさんは話しかけられることで何かを感じているだろうから、表情の変化を読み取れなかったとしても、コミュニケーションに工夫をすることが必要だった。
B  Hさんは私の声かけに不快になり、無視をしたのだから、黙って車椅子を押したことはHさんに不快感を与えず、良かったと考えた。
C  Hさんから拒否されたのではないかという恐れがあったため、Hさんに話し続けることができなかったと考えた。
D  他者とのコミュニケーションが困難な利用者とかかわることは、私には無理な取り組みであった。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

A ○ 適切です。
障害児保育ではさまざまな方法でコミュニケーションができるように工夫することが大切です。周囲と連携することはもちろん、障がいのある子ども本人との接し方もよく見極めましょう。

B × 不適切です。
Hさんの表情の変化を捉えることができなかっただけで「無視した」と考えるのは不適切です。

C ○ 適切です。
日々の振り返りはとても重要です。自分の行動やその時の気持ちを省みて、次の実習につなげます。

D × 不適切です。
「無理な取り組みである」と諦めてしまうと専門性の向上につながりません。周りのアドバイスを求めつつ、対策を考えてみましょう。

参考になった数7

02

正解は2です。

1:障害児保育に関わらず、保育に置いて子どもとのコミュニケーションはとても大切です。
様々な形でのアプローチをし、その子どもの好きなことや興味のあることを見つけそこから展開していくことが出来ます。
2:反応がなかったからといって関わりをやめてしまうと、子どもは受け入れてもらえなかったという気持ちになるかもしれません。
3:自分の行動を振り返り、どうしてそのようなことをしたのか考えることは大切です。
4:出来ないと諦めてしまうのではなく、どうしたらいいのか考えることが大切です。自分だけで解決できない場合は、誰かに相談してみるとよいです。

参考になった数3

03

解答.2

A.○です。
話しかけても反応がなかったからといって、話しかけるのをやめてしまっては、
子どもは、受け入れてもらえなかったと感じているかもしれません。
他のアプローチを考えたり、コミュニケーションをとる工夫が必要です。

B.×です。
表情の変化を読み取れなかったからといって、
コミュニケーションをやめてしまうのは不適切な対応です。
子どもの気持ちを受け止めながら、コミュニケーションをとる工夫をします。

C.○です。
事例を振り返り、自己評価をすることは、とても需要です。
反省点や今後の対策等を実習日誌に書き留め、
次の日以降の実習に活かせるようにします。

D.×です。
できないからといって諦めてしまわず、実習先の先生方に相談したりしながら、
適切な援助ができるよう、対策を考えることが大切です。

参考になった数1