保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
保育の心理学 問94
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)後期 保育の心理学 問94 (訂正依頼・報告はこちら)
次の基本的生活習慣の形成に関する【I群】の記述と【II群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【I群】
A 偶然にジャンパーのチャックを閉めることができた時を捉えて、保育者が「すごーい。できたね」とほめることを繰り返すと、じきに自分でジャンパーのチャックを閉めることができるようになった。
B 「靴下をはく」という行動を、足が入るように靴下を広げる、つま先を靴下の中に入れる、靴下をかかとまで引っ張る、靴下をかかとから上まで引き上げる、という動作に分ける。
C 立ったまま、ズボンをはこうとして、ズボンの片方に足を2本入れた。もう一度試したら前後逆になった。今度は床に座ってはいたら足が1本ずつ入り、はけた。
D トレーナーの後ろ前が分からないので、着る時には保育者が、そのまま頭と手を入れたら着られるような向きにトレーナーを床に置くことを繰り返すと、じきにトレーナーの前後が分かり、一人で着ることができるようになった。
【II群】
ア 足場づくり
イ 強化
ウ 試行錯誤
エ 課題分析
【I群】
A 偶然にジャンパーのチャックを閉めることができた時を捉えて、保育者が「すごーい。できたね」とほめることを繰り返すと、じきに自分でジャンパーのチャックを閉めることができるようになった。
B 「靴下をはく」という行動を、足が入るように靴下を広げる、つま先を靴下の中に入れる、靴下をかかとまで引っ張る、靴下をかかとから上まで引き上げる、という動作に分ける。
C 立ったまま、ズボンをはこうとして、ズボンの片方に足を2本入れた。もう一度試したら前後逆になった。今度は床に座ってはいたら足が1本ずつ入り、はけた。
D トレーナーの後ろ前が分からないので、着る時には保育者が、そのまま頭と手を入れたら着られるような向きにトレーナーを床に置くことを繰り返すと、じきにトレーナーの前後が分かり、一人で着ることができるようになった。
【II群】
ア 足場づくり
イ 強化
ウ 試行錯誤
エ 課題分析
- A:ア B:イ C:ウ D:エ
- A:ア B:ウ C:エ D:イ
- A:イ B:ア C:ウ D:エ
- A:イ B:エ C:ア D:ウ
- A:イ B:エ C:ウ D:ア
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この過去問の解説 (3件)
01
A:イ 行動主義心理学における強化条件づけの学習の際に、刺激と反応を結びつける手段または、それによって結びつきが強まる働きの事です。この問題の場合、保育者のほめる言葉が子どもの行動を強化づけたと言えます。
B:エ 複雑な行動やいくつもの行動がつながって一連の行動になっているものを個々の構成要素に分けることを課題分析と言います。
C:ウ 正反応と誤反応を繰り返すことを、試行錯誤と言います。ソーンダイク,E.L.が、問題箱の実験における、動物の行動観察から見出した概念で、これにより学習が成立することを試行錯誤学習と言います。
D:ア 足場づくりは最近接の領域に対してどのような支援をするかという、大人の関わり方を指しています。大人が子どもの発達に合わせ、子どもが主体的に問題を解決できるように大人が行う援助のことです。
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02
A イ 強化とは、行動心理学でごほうびや罰といった刺激で行動が強化されることをいいます。保育者がほめることにより行動が強化されています。
B エ 課題分析とは、一つの行動をスモールステップに分けることです。それによりどの段階でつまずいているのかはっきりします。
C ウ 試行錯誤とは、「試行の積み重ねによって問題の解決に至ることから生じる学習」をいいます。試行錯誤を繰り返すことにより、刺激と反応の結びつきが強くなり、問題解決への時間が短くなるとされています。
D ア 足場づくりとは、子どもの最接近領域に対してどのように支援するかという大人の関わり方です。子どもの発達に合わせ、子どもが主体的に問題解決できるように援助します。
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03
A イ 強化とは、条件づけの学習の際に、刺激と反応を結びつける手段、それによって結びつきが強まる働きのことです。
B エ 課題分析とは、一つの行動の中のいくつもの動作を分けることです。
C ウ 試行錯誤とは、失敗を積み重ねよって問題を解決できるようになる学習のことです。試行錯誤を繰り返すことにより徐々に問題解決にかかる時間が短くなっていきます。
D ア 足場づくりとは、子どもの最接近領域に対して大人が子どもを主体に問題を解決できるようにする援助のことです。
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