保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
子どもの保健 問115
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの保健 問115 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
Jくん(男児)は、多動と衝動コントロールの悪さがあり、保育所で他児とのトラブルが絶えない。先日も他児を意味もなく突き飛ばし、怪我をさせてしまった。来年度からは就学する予定である。
【設問】
Jくんに対する保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 母親に現状を説明した上で、地域の就学相談を受けることを勧める。
B トラブルが起きた都度に、母親に連絡をして苦情を言う。
C 母親に現状を説明した上で、発達検査を受けるよう勧める。
D 母親に現状を説明した上で、家庭での状況を聞く。
【事例】
Jくん(男児)は、多動と衝動コントロールの悪さがあり、保育所で他児とのトラブルが絶えない。先日も他児を意味もなく突き飛ばし、怪我をさせてしまった。来年度からは就学する予定である。
【設問】
Jくんに対する保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 母親に現状を説明した上で、地域の就学相談を受けることを勧める。
B トラブルが起きた都度に、母親に連絡をして苦情を言う。
C 母親に現状を説明した上で、発達検査を受けるよう勧める。
D 母親に現状を説明した上で、家庭での状況を聞く。
- ○ ○ ○ ○
- ○ ○ × ×
- ○ × ○ ○
- × × ○ ○
- × × × ×
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この過去問の解説 (3件)
01
各問題文をポイントを交えながら説明します。
A Jくんには多動と衝動コントロールの悪さという特性がみられる、来年度には就学する予定と記述されています。小学校には通常学級と支援学級があります。Jくんの現状を伝え、どちらに進学するか決めるか地域の相談員に相談するのも一つの方法です。よって適切な文章です。
B トラブルが起きるたびに保護者に連絡をするのは保育の内容である保護者支援の観点からみてもふさわしいとは言えません。よって不適切な文章です。
C ポイントはJくんの多動と衝動コントロールの悪さという特性です。この特性が特別目立つ場合、園長や主任、また行政の保健師と相談し保護者の方に子どもの現状を説明し発達検査を進めることができるでしょう。よって適切な文章です。
D 子どもの落ち着きのなさ、情緒の不安定さは発達の問題だけでなく、様々な要因が関係していることもあるため家庭での様子も保護者から聞き、そこから保育者、保護者で話し合う必要もあります。よってこの文章は適切です。
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02
A ○ 適切です。
Jくんは、多動と衝動コントロールが悪いということもあり、就学という環境変化に対し、適切な対応が必要になります。
B × 不適切です。
保護者に対し、苦情を言うのは適切ではありません。
C ○ 適切です。
Jくんのためにより良い環境を整えるためには、発達検査でどんな点に困っているかを調べることは必要です。
D ○ 適切です
発達における課題だけではなく、家庭環境も影響していることもあります。
家庭での様子を聞き、保護者と情報共有してJくんに対応することは大切です。
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03
Jくんにとって就学という環境の変化が少しでもスムーズにいくように、そしてどのような環境がJくんにとって最善の学校生活なのかということを、専門の知識を交えて相談しておく必要があります。
Bは×です。
Jくんの状況を家庭と共有することは大切ですが、苦情をいうという考え方は間違いです。園での様子と家庭での様子を互いに共有し、家庭と共にJくんにどのように関わっていけばいいのかを考えていく必要があります。
Cは○です。
他児とのトラブルが絶えないJくんが、発達検査でどんなことに困っているのかがわかれば、環境を工夫したり、解決策を見つけたりできるかもしれません。
Dは○です。
園での様子と家庭での様子を互いに話し合い、共有していくことが大切です。
よって正解の組み合わせは3となります。
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