保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
子どもの保健 問116
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの保健 問116 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、食物アレルギーに関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- 乳幼児の食物アレルギーで最も多くみられるものは、魚に対するアレルギーである。
- 食物アレルギーとは、特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身性に生じる症状のことをいう。
- 食物アレルギーで最も多い症状は呼吸困難である。
- 食物アレルギーを持つ子どもについては、その食物を除去することで治癒させることができる。
- 乳児では母乳を介して食物アレルギーとなることがあるため、母乳の替りに、調整粉乳を与える。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
乳幼児の食物アレルギーで最も多く見られる食材は、鶏卵です。その他に多いものとして、牛乳、小麦が挙げられます。
2は○です。
適切な記述です。
3は×です。
食物アレルギーで最も多い症状は蕁麻疹や痒みなどの皮膚にでる症状となっています。
4は×です。
アレルギー反応が出てしまう原因の食物を除去することは、アレルギー反応が出ることを抑えることはできますが、根本からアレルギーを治癒することはできません。
小児の食物アレルギーの多くは、医師の指導のもと適切な対処をしていくことで、成長に伴って耐性を獲得することができるとも言われています。
5は×です。
母乳の中には母親が摂取した食物がごくわずかですが出ます。母乳中に含まれるアレルゲンの量は、ほんのごくわずかなので乳児が母乳を飲んでも症状を起こさないかごく軽い症状のことがほとんどです。
しかしまれに症状が重く出てしまっている場合、母乳を中止するのではなく母親のアレルゲン除去をすることで症状が良くなることもあるので、医師と相談のもと母親のアレルゲン除去を行うことも有効です。
よって、正解の適切な記述は2となります。
参考になった数12
この解説の修正を提案する
02
1 平成9年度厚生省食物アレルギー対策検討委
員会の調査によると乳幼児のアレルギー源は鶏卵が最も多く次いで牛乳となり、3歳ではその両方を合せると全体の62%を占めています。
2 適切な文章です。
3 食物アレルギーの症状として最も多いのは、掻痒感、じんましん、血管運動性浮腫、発赤疹、湿疹などの皮膚症状です。それに加え、眼粘膜症状・鼻症状・消化器症状・下気道症状などの形を取ることが多くなります。
4 食物アレルギーを持つ子どもについては、アレルギーの原因となる食物を最小限に除去し、専門の医師の指導のもとで食物経口負荷試験を受けながら少しずつアレルギーの解除を目指していきます。
5 食物アレルギー診療ガイドラインによると、「食物アレルギーの発症予防のため、妊娠中や授乳中に母親が特定の食物を除去することは、効果が否定されている上に母親の栄養状態に対して有害であり、推奨されない。」とあります。よってこの文章は不適切でしょう。
参考になった数8
この解説の修正を提案する
03
1 × 不適切です。
乳幼児の食物アレルギーの原因となるもので最も多いのは「鶏卵」です。それに「乳製品」「小麦」が3大原因食物です。
2 ○ 適切です。
3 × 不適切です。
多くの場合、原因となる食品を摂取してから数分~数時間以内に症状が現れます。皮膚症状が見られることが多く、蕁麻疹や発疹、紅斑(こうはん)などが現れます。
4 × 不適切です。
完全除去イコール完治ではありません。
乳幼児は成長も視野に入れ、適切な食物管理が必要になります。
5 × 不適切です。
母乳から調整乳への切り替えではなく、母親に対するアレルゲンの食物除去など、医師の指導のもとに対応します。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問115)へ
平成30年(2018年)後期問題一覧
次の問題(問117)へ