保育士の過去問
平成30年(2018年)後期
子どもの保健 問119
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問題
保育士試験 平成30年(2018年)後期 子どもの保健 問119 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、子どもの誤飲事故への対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 灯油などの揮発性石油製品を誤飲した場合は、吐かせると肺に吸いこむ恐れがあるので吐かせずにすぐに医療機関を受診する。
B ボタン電池は、飲み込んでその場に留まると電池が放電して周囲の体の組織を傷つける恐れがあるので、誤飲したかどうか判然としない場合でも疑わしいときはすぐに医療機関を受診する。
C 石けんやシャンプーなどを誤飲した場合には、毒性は高くないものの粘膜への刺激を和らげるために牛乳を飲ませて様子をみる。症状があれば医療機関を受診する。
D 次亜塩素酸ナトリウム含有の塩素系漂白剤の原液を誤飲した場合は、組織を腐食する作用が強いため吐かせてはならない。口の中をよく洗い、牛乳や卵白を飲ませてすぐに医療機関を受診する。
A 灯油などの揮発性石油製品を誤飲した場合は、吐かせると肺に吸いこむ恐れがあるので吐かせずにすぐに医療機関を受診する。
B ボタン電池は、飲み込んでその場に留まると電池が放電して周囲の体の組織を傷つける恐れがあるので、誤飲したかどうか判然としない場合でも疑わしいときはすぐに医療機関を受診する。
C 石けんやシャンプーなどを誤飲した場合には、毒性は高くないものの粘膜への刺激を和らげるために牛乳を飲ませて様子をみる。症状があれば医療機関を受診する。
D 次亜塩素酸ナトリウム含有の塩素系漂白剤の原液を誤飲した場合は、組織を腐食する作用が強いため吐かせてはならない。口の中をよく洗い、牛乳や卵白を飲ませてすぐに医療機関を受診する。
- ○ ○ ○ ○
- ○ × ○ ×
- × × ○ ○
- × ○ × ○
- × ○ × ×
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この過去問の解説 (3件)
01
Aは○です。
液体の石油製品は、吐かせてはいけません。吐かせる際に気管に入ってしまうと化学性の肺炎を起こす可能性があります。口をすすいだりガーゼで拭き取り、石鹸でよく手を洗い、直ちに医療機関を受診します。
Bは○です。
ボタン電池は飲み込むとすぐに放電が始まり、アルカリ性の液体ができ、わずかな時間の間に胃や食道の粘膜に穴をあけてしまう可能性があります。疑わしい場合も含めて、様子を見るのではなくすぐに医療機関を受診するようにします。
Cは○です。
石鹸やシャンプーを飲み込んでしまった場合、強い毒性があるわけではないので対処をして様子を見ます。水で口をすすぎ、胃の粘膜を保護するために牛乳や生卵を飲ませます。
様子を見て、強い下痢や嘔吐など、何かいつもと違う症状が出た場合には医療機関を受診します。
Dは○です。
次亜塩素酸ナトリウム含有の塩素系漂白剤の原液を誤飲した場合は、無理に吐き出そうとすると嘔吐物が気管に入って、窒息や誤嚥性肺炎を起こす可能性があり危険です。胃を保護し、成分の影響を弱めるために牛乳や生卵を飲ませ、直ちに医療機関を受診します。
よって正解の組み合わせは1となります。
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02
初期対応は、吐かせるか牛乳や水を飲ませるかの2つです。卵白や生卵を飲ませることもあります。
間違った対応をすると命の危機につながります。
対応方法は、
医療機関に受診するもの
吐かせてよいもの
飲ませてよいもの
一覧にして確認しましょう。
【吐かせてはダメなものの一例】
灯油、シンナー、ガソリン
殺虫剤、農薬
マニキュア、除光液
漂白剤、パイプのつまり取り、カビ取り剤
ボタン電池、乾電池
画鋲、釘などがあります。
誤飲を防ぐために「誤飲チェッカー」という、最大口径39㎜、奥行き51㎜の大きさをしたもの(トイレットペーペーの芯程度の大きさ)があり、「誤飲チェッカー」に入るものは子どもが飲み込んでしまう大きさです。
合わせて、覚えておくといいでしょう。
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03
A ○ 適切です。
揮発性の物が逆流して吸引性肺炎を起こすことがあるので何も飲ませず、吐かせず、医療機関を受診します。
B ○ 適切です。
ボタン電池は放置すると周りの金属が溶けて内容物が溶け出し、腹膜炎を起こすことがあります。
C ○ 適切です。
D ○ 適切です。
吐かせると食道などの粘膜を傷めるので吐かせないですぐに医療機関を受診します。
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