保育士の過去問
平成31年(2019年)前期
社会的養護 問35
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問題
保育士試験 平成31年(2019年)前期 社会的養護 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、施設職員に求められるソーシャルワークの援助技術に関する記述である。適切な記述を一つ選びなさい。
- ケースワークとは、地域にあるニーズや生活問題の解決のために、サービスの開発や組織化を図り、住民が主体的に問題解決に取り組めるようにする技法である。
- アウトリーチとは、支援において他領域の専門的知識や技術を要するときに、他の専門職から助言を受けることである。
- ソーシャルアクションとは、福祉ニーズの充足のために、社会環境の改善や制度等の創設・改善等を目指して、市民・組織・行政等に働きかける技法である。
- ネットワーキングとは、複合的な問題を抱える利用者の生活上のニーズを充足させるため、適切な社会資源と利用者を結びつけ調整する技法である。
- ソーシャル・アドミニストレーションとは、意図的なグループ体験やメンバー相互の関係を活用して、個々の力を高め問題解決するための対人援助技術である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 ケースワークとは、社会事業の一方法で、精神的・肉体的・社会的な生活上の問題をかかえる個人や家族に個別的に接し、問題を解決できるように援助することを言います。
2 アウトリーチとは、福祉などの分野における地域社会への奉仕活動、公共機関の現場出張サービスなどの意味で多用されます。
4 環境問題・消費者問題・社会福祉などの市民運動団体が、運動を進めるために相互に結びつくことを言います。
5 ソーシャル・アドミニストレーションとは間接援助技術の1つで, 管理者や社会福祉従事者, 利用者および関係者を対象として, サービス計画や運営改善やニーズのフィードバックを行うことを目的とする技術のことを言います。
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02
1は不適切です。
ケースワークとは、問題や困難を持つクライエントに対し支援・援助をしていく個人援助技術のことです。
2は不適切です。
アウトリーチとは、潜在的なニーズの発見のために自宅に出向く訪問支援などのことを指します。
3は適切な文章です。
4は不適切です。
ネットワーキングとは、社会支援を相互に提供していくことを可能にする地域社会の構造を創り出していくことを指します。
5は不適切です。
ソーシャル・アドミニストレーションとは、 間接援助技術の一つで社会福祉施設等が合理的なサービス提供のために作成するサービスの計画や供給方法の技術のことです。
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03
ケースワークとは社会事業の一方法で、精神的・肉体的・社会的な生活上の問題をかかえる個人や家族に個別的に接し、問題を解決できるように援助することを指します。
2の記述は不適切です。
アウトリーチとは、英語で「手を伸ばす」という意味です。社会福祉の分野においては、助けが必要であるにもかかわらず自ら申し出ない人たちに対して、公共機関などが積極的に働きかけ、支援を届けることを指します。
3の記述は適切です。
ソーシャルアクションとは、社会福祉制度の創設や制度運営の改善を目指し、世論に働きかける活動です。
4の記述は不適切です。
ネットワーキングとは、ネットワークが形成される過程を意味するものです。個々の違いを認めつつ、多様化と多元化を促進する動態的、創造的なつながりづくりの過程を指します。
5の記述は不適切です。
ソーシャル・アドミニストレーションとは、間接援助技術の1つで、 管理者や社会福祉従事者・利用者および関係者を対象として、サービス計画や運営改善やニーズのフィードバックを行うことを目的とする技術です。
よって正解の適切な記述は3となります。
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