保育士の過去問
平成31年(2019年)前期
保育の心理学 問80

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問題

保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育の心理学 問80 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、人の発達に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  生涯の発達的変化に影響を及ぼす要因として、人生のなかで出会う重要な意味をもつ個人的出来事があげられる。
B  発達に関して、子どもが活動を通して知識を構成していくという能動性を重視した構成主義として、ピアジェ(Piaget, J.)の発達理論があげられる。
C  成長は身体面の形態・構造の量的変化をさすのに対して、発達は心理・人格面の質的変化をさすとされるが、その区別は厳密ではない。
D  発達には個人差があり、それには2種類の個人差を理解する必要がある。一つは個人間差であり、もう一つは個人内差であり、一般に個人差というと後者をさすことが多い。
  • ( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×
  • ( A )○  ( B )○  ( C )×  ( D )×
  • ( A )○  ( B )×  ( C )○  ( D )○
  • ( A )×  ( B )○  ( C )×  ( D )○
  • ( A )×  ( B )×  ( C )○  ( D )○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×です。

A 〇 適切です。

生涯の発達に影響を与える要因として,バルテスは,病気,離婚,失業,転職,死別などをあげています。

B 〇 適切です。

ピアジェの認知発達段階説とはいろんなもの・ことを活動によって体験や経験し、知らなかったことを理解する「シェマ(認知の枠組み)」を獲得していきます。

C 〇 適切です。

「発達」は主に心身全般の時間的変化 とされ、「成長」は主に身体面の変化 とされています。

D × 不適切です。

同じ年齢の子どもと比べてどの程度の知能を持っているのかが「個人間差」で、個人の中で知能領域のバランスが整っているかが「個人内差」です。

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02

正解は( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×です。

A 〇 適切です。

ロシアのヴィゴツキーは「社会構成主義」を唱えており、人がどのような社会などと出会うかを研究しています。

B 〇 適切です。

ピアジェはスイスの心理学者です。他にも発達段階や道徳なども研究しています。

C 〇 適切です。

「成長」「発達」を統括して「発育」としている。

保育の現場では、発育と成長は同義語として使われやすい。

D × 不適切です。

個人内差とは個人の中で知能領域のバランスが整っているかを言います。

個人間差とは同じ年齢に子どもと比べてどの程度の知能をもっているのかを言います。

個人間差を個人差と示します。

参考になった数14

03

Aの記述は○です。適切な記述です。

生涯の発達に影響を与える要因として、バルテスは、生物学的要因・歴史的要因・個人に関わる生活上の出来事である生活経験要因の三つを挙げています。

個人に関わる生活上の出来事とは、病気、離婚、失業、転職、死別などが挙げられます。

Bの記述は○です。適切な記述です。

ピアジェは、子どもが自分で試したり、予想したり、質問し たり、友達の考えに反論や同意をしたりする能動的活動をしながら、知識を自ら構成していくことが大切だと考えました。

C の記述は○です。適切な記述です。

Dの記述は×です。不適切な記述です。

一般的に個人差というと、個々の特性について個人間の比較をしたときにみられる差を意味する個人間差を指すことが多いです。

よって正解の組み合わせは( A )○  ( B )○  ( C )○  ( D )×となります。

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