保育士の過去問
平成31年(2019年)前期
保育の心理学 問87
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育の心理学 問87 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、アタッチメント(愛着)についての記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A アタッチメント(愛着)とは、自らが「安全であるという感覚」を確保しようとする個体の本性に基づいて、危機的状況あるいは潜在的な危機に備え、特定の対象への接近・接触を求め維持しようとする傾向と定義される。
B 愛着の個人差を測定するために、エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)が考案したのがサークル・オブ・セキュリティ(安全感の環)であった。
C エインズワースによれば、養育者への子どものアタッチメント(愛着)は3つの型に分類される。A型は抵抗(アンビバレント)型、B型は安定型、C型は回避型であった。
A アタッチメント(愛着)とは、自らが「安全であるという感覚」を確保しようとする個体の本性に基づいて、危機的状況あるいは潜在的な危機に備え、特定の対象への接近・接触を求め維持しようとする傾向と定義される。
B 愛着の個人差を測定するために、エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)が考案したのがサークル・オブ・セキュリティ(安全感の環)であった。
C エインズワースによれば、養育者への子どものアタッチメント(愛着)は3つの型に分類される。A型は抵抗(アンビバレント)型、B型は安定型、C型は回避型であった。
- ( A )○ ( B )○ ( C )○
- ( A )○ ( B )○ ( C )×
- ( A )○ ( B )× ( C )×
- ( A )× ( B )○ ( C )○
- ( A )× ( B )× ( C )○
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
愛着(アタッチメント)とは、乳幼児期に特定の養育者との間に形成される情緒的な絆のことです。
A 〇 適切です。
アタッチメント欲求を備えておけば、子供は生存の危機に直面した場合無意識に他個体との接触をはかろうとすることから結果として子供が生き残れる確率が高まります。
B × 不適切です。
エインズワースが考案したのは、ストレンジシチュエーション法で、乳児と母親のアタッチメントの発達やその類型を明らかにするための実験観察法です。
C × 不適切です。
子どもの反応は、「安定型(B型)」「回避型(A型)」「葛藤型(C型)」の3つに分類されます。
参考になった数28
この解説の修正を提案する
02
アタッチメントは攻撃してくる可能性のある他者からの防御だという考え方があります。愛着行動は略奪者に出会いそうな場面で強く示されます。
子どもは乳幼児期に無条件に受け入れられ、愛される経験を通して、母親や主たる養育者とのアタッチメントを形成していきます。このアタッチメントが子どもの人格形成の基盤となります。安定したアタッチメントは、子どもに安心感を与え、不安を抑制し探索行動を活性化します。
Bの記述は×です。不適切な記述です。
エインズワースは、乳児と母親のアタッチメントの発達やその類型を明らかにするために、ストレンジシチュエーション法を考案しました。
Cの記述は×です。不適切な記述です。
エインズワースは、子どもの反応によって、A型(回避型)、B型(安定型)、C型(抵抗/アンビバレント型)、D型(無秩序・無方向型
)にタイプ分類しました。
よって正解の組み合わせは3となります。
参考になった数22
この解説の修正を提案する
03
A 〇 適切です。
この理論を提唱したのはボウルビィです。
B × 不適切です。
エインズワースが考案したのは、ストレンジ・シチュエーション法です。
サークルオブセキュリティ(安心感の輪)を開発したのはケント・ホフマン、グレン・クーパー、バート・パウエルたちです。
C × 不適切です。
エインズワースは、A型を回避型、B型を安定型、C型を抵抗(アンビバレント)型としました。
参考になった数21
この解説の修正を提案する
前の問題(問86)へ
平成31年(2019年)前期問題一覧
次の問題(問88)へ