保育士の過去問
平成31年(2019年)前期
保育の心理学 問97

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問題

保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育の心理学 問97 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳幼児虐待に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  家庭が経済的困窮に陥り、母親がうつ病である場合、虐待が必ず起こると考えられる。
B  児童虐待は、子どもの社会・情緒的発達に影響を与えるが、脳の実質に変化を与える(器質的問題を生じる)可能性はない。
C  全ての虐待に対して親子の分離を行い、里親あるいは施設養育をすることが適切である。
D  被虐待乳幼児が保育所を利用することは、乳幼児の社会・情緒的発達にとってほとんど意味がない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5番です。

問題文に「必ず」や「全て」と強く言い切るような言葉があるときは要注意です。

A × 不適切です。
経済的困窮状態でうつ病の母親が、必ず虐待するとは限りません。

B × 不適切です。
身体的虐待により、脳の実質に変化を与える可能性はあります。

C × 不適切です。
虐待のケースに合わせた対応が必要なため、全ての虐待において親子の分離を行うことが適切とはいえません。

D × 不適切です。
被虐待乳幼児が保育所を利用し、保育士とかかわることで、社会・情緒的発達に影響を及ぼす可能性は高いです。

参考になった数12

02

正解は5です。
A~Dすべての記述が不適切です。

A 家庭が経済的困窮に陥り、母親がうつ病である場合、虐待が起きる可能性は高くなりますが、必ずしもそうなるとは限りません。

B 身体的虐待により、脳の実質に変化を与える他、骨折や火傷といった外傷を受けることもあります。

C 家庭により、適切な対応は変わってくるので必ずしも施設への入所や母子分離が選択されるとは限りません。

D 被虐待児が保育所に入所することにより、保育士と信頼関係を築くことができますし、関係機関との連携が取りやすく、虐待の悪化を防ぐ可能性も出てきます。

参考になった数3

03

正解は5です。

A × 不適切です。
厚生労働省によると、「子ども虐待は、身体的、精神的、社会的、経済的等の要因が複雑に絡み合って起こると考えられている。虐待発生のリスク要因は明らかにされてきており、危機状況の家族や育児困難を感じている親子を見極めるための目安としては重要である。しかし、それらの要因を多く有しているからといって、必ずしも虐待につながるわけではない。」としています。

B × 不適切です。
 虐待の子どもへの影響としては、死亡、頭蓋内出血・骨折・火傷などによる身体的障害もあります。

C × 不適切です。
全ての虐待に対してということではありません。

D × 不適切です。
保育士との関係性により情緒的安定を得るなど発達に影響があります。

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