保育士の過去問
平成31年(2019年)前期
保育実習理論 問145

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問題

保育士試験 平成31年(2019年)前期 保育実習理論 問145 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
K保育所では、保育者向けの講習会を開催しました。講師の先生から、ある描画技法について以下のように説明がありました。

・ この技法では、まず様々な色のパスを使い、画用紙を塗り分けます。
・ ここでは大好きな色やあまり使わない色なども使い、自由に塗り分ける楽しさがあります。
・ その上から黒色のパスを全面に塗り重ねます。
・ 鮮やかな色を黒色で消してしまうことは、子どもにとって驚きでもあります。
・ さらにその上から竹ぐしや割り箸などを押し当てて描きます。
・ 下から鮮やかで様々な色の線が現れ、これもまた驚きです。
・ 鮮やかな色の線を使い自由に絵を描いたり、花火や昆虫などの表現に応用することもでき、幼児の造形活動でよく用いられています。

【設問】
この技法の呼び名として、正しいものを一つ選びなさい。
  • フロッタージュ
  • バチック
  • マーブリング
  • スクラッチ
  • デカルコマニー

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

記述の説明はスクラッチ(ひっかき絵、削り絵)です。
スクラッチとは、黒以外の数色で画面全体を塗り、その上から黒で全体を塗りつぶし、割りばしなどで引っ掻いて下の層の色を出す技法です。

1 . フロッタージュは、葉っぱや硬貨などに紙をかぶせて描画材でこすると段差の部分が濃く浮き出て形を写し取ります。

2 . バチック は、はじめに撥水性のある描画材で絵を描き、その上から水溶き絵の具を塗ると背景は染まるが先に描かれた部分は絵の具をはじくので染まらず、はじき絵とも呼ばれます。

3 . マーブリングは、絵の具や墨汁を水面にたらして、水の流れで模様を作り、紙を被せて写し取ります。

5 . デカルコマニーは二つ折りにした紙の内側の片方の面に絵の具をつけ、紙を閉じて転写させます。開いた時にシンメトリーな模様が現れます。

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02

正解は4です。

記述の説明はスクラッチ(ひっかき絵、削り絵)です。
スクラッチとは、あらかじめ下塗りした色の上に違う色を塗り重ね、その後、上の色を引っかいて削り取り、下の層の色を出す絵画技法のことです。

1 . フロッタージュは、凹凸のあるもの(落ち葉など)の上に紙を置き、鉛筆などの描画材でこするように描くことで、対象の凹凸や形状を写し取ります。

2 . バチック (はじき絵)は、画用紙にクレヨンや油性絵の具、ロウなどで描いた上に、大目の水で溶いた水彩絵の具を置き、水分をはじいた色合いや効果を得ます。

3 . マーブリングは、絵の具等を水面にたらして、浮かんだ複雑な模様を紙などに写しとります。

5 . デカルコマニーは紙と紙の間などに絵具を挟み、再び開いて偶発的な模様を得ます。

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03

正解は4です。

好きな色のクレパスで画用紙に色を塗り、その上から黒のクレパスを重ね、削って絵を表現する技法を『スクラッチ』と言います。

1 .フロッタージュは、凹凸のある落ち葉やコインなどの上から紙を敷き、色鉛筆などを使って絵を擦り出していく技法のことを言います。
2 .バチックは、クレパスやろうそく、油性の絵の具などを使って画用紙に絵を描き、その上に多めの水で溶いた水性絵の具を重ねる、水と油の反発性を利用した技法のことを言います。
3 .マーブリングは、アクリル絵の具を水面に垂らし、浮かんだ模様を紙に写し取る技法を言います。
5 .デカルコマニーは二つ折りにした紙の片面に絵の具で絵を描き、それを閉じて転写する技法を言います。閉じた紙を開くと左右対称の絵ができあがるのが特徴です。

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