保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育原理 問6
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問題
保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育原理 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章は、ある著書の一部である。これを読んで、問いに答えなさい。
「幼稚園や保育所もかかる意味で、もとより学校であるが、それが子どもの生活環境を改造していくための教育的計画であるからには、何よりもまず子どもの自然である利己的生活を、共同的生活へ指導していく任務を負わねばならない。
したがって幼稚園、保育所の保育案は「社会協力」ということを指導原理として作製されなければならないもので、幼稚園と保育所との教育はこの原理によって統一されるのである。」
この文章の著者と関連の深い事項として、最も適切なものを一つ選びなさい。
「幼稚園や保育所もかかる意味で、もとより学校であるが、それが子どもの生活環境を改造していくための教育的計画であるからには、何よりもまず子どもの自然である利己的生活を、共同的生活へ指導していく任務を負わねばならない。
したがって幼稚園、保育所の保育案は「社会協力」ということを指導原理として作製されなければならないもので、幼稚園と保育所との教育はこの原理によって統一されるのである。」
この文章の著者と関連の深い事項として、最も適切なものを一つ選びなさい。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 × 不適切です。
律動遊戯を創始したのは、土川五郎です。
2 × 不適切です。
誘導保育を提唱したのは、倉橋 惣三です。
3 × 不適切です。
「学校教育法」の草案作成に携わったのは、坂元彦太郎です。
4 × 不適切です。
家なき幼稚園を創設したのは、橋詰良一です。
5 〇 適切です。
保育問題研究会を発足したのは、城戸幡太郎です。
城戸幡太郎は、『幼児教育論』の中で、「社会協力」を指導原理として、幼稚園、保育所の教育の統一を図ることを提唱しました。
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02
問題文の文章は城戸幡太郎の著書『幼児教育論』の中の一文です。城戸は”社会協力”を指導原理とし、幼稚園、保育所の教育の統一を図ることを提唱しました。
以下はその他の補足になります。
1 律動遊戯とは、歌詞のない音楽やリズムを楽しむ遊戯で、土川五郎が考えた遊戯です。
2 誘導保育とは、子どもが自発的に遊ぶ中で「自己充実」を目指していくという保育の考え方で、倉橋惣三が提唱しました。
3 学校教育法草案の作成には文部省初等教育課長であった坂元彦太郎が携わりました。
4 家なき幼稚園は、橋詰良一が大正11年に創設しました。
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03
保育問題研究会の初代会長を務めたのは、昭和初期の教育学者・心理学者である城戸幡太郎です。
子どもは「生きた社会」で生活していることに重きをおいて、家庭や社会などの生活環境に影響されて成長することを念頭において保育を考えていくという「社会中心主義保育」を主張しました。
1の律動遊戯とは、大正期、土川五郎が創作して発表したものです。幼児期にふさわしい、リズミカルな歌曲に動作を振り付け、より幼児にふさわしい遊戯の創作を目指しました。
2の誘導保育とは、大正期から昭和期にかけて活躍した教育者である倉橋惣三が提唱した保育です。子どもを自ら育つものと考え、自発的な伸びる力を重要視しました。その上でより望ましい方向に行くように遊具や環境などを整え、様々な刺激を与えて、子どもを誘導していく保育です。
3の学校教育法草案に深く関わった人物として挙げられるのは、坂元彦太郎です。著書に『幼児教育の構造』があります。
4の家なき幼稚園を設立したのは橋詰良一です。子どもを家という建物の枠から解放し、自然の中で育てることが大切だと考えた人物です。
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