保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育原理 問7

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育原理 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、モンテッソーリ(Montessori, M.)に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  イタリアの思想家・実践家として、母親学校の創始者となり、そこで実践された環境を通して行う教育法はモンテッソーリ・メソッドと呼ばれている。
B  青年期を敏感期ととらえ、感覚運動能力の育成こそ人間のあらゆる能力の発達の基礎であるとして、こうした感覚訓練を目的とした教具を開発した。
C  ローマのスラム化した地区において、アパートの一棟に昼間仕事をしている母親の児童を預かるための施設として「子どもの家」が設立され、そこでの実践を通して自らの理論を構築した。
D  セガン(Seguin, E.)が知的障害の子どもの教育のために開発した教具に修正を加え、独自の教具を作り、それが後のモンテッソーリ教具と呼ばれるものとなった。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A × 不適切です。
モンテッソーリは、母親学校ではなく、「子どもの家」を設立しています。
母親学校の創始者は、コメニウスです。

B × 不適切です。
モンテッソーリが敏感期として捉えたのは、幼児期(0~6歳)です。

モンテッソーリは、
0~6歳を幼年期
6~12歳を児童期
12~18歳を思春期
18~24歳を青年期
と、分けています。

C 〇 適切です。
ローマのスラム化した地区において、アパートの一棟に昼間仕事をしている母親の児童を預かるための施設として「子どもの家」が設立され、そこでの実践を通して自らの理論を構築しました。

D 〇 適切です。
セガン(Seguin, E.)が知的障害の子どもの教育のために開発した教具に修正を加え、独自の教具を作り、それが後のモンテッソーリ教具と呼ばれるものとなりました。

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02

Aの記述は×です。不適切な記述です。
モンテッソーリは母親学校ではなく『子どもの家』の創始者です。イタリアの貧民街にて、恵まれない家庭環境の子供達のために開設されました。

Bの記述は×です。不適切な記述です。
敏感期とは、自分を伸ばそうとして、ある能力を習得・吸収するために、成長過程の中での特定の時期において特定の分野に敏感になることを指します。全体的に敏感期が現れる時期は0〜6歳とされており、その中でもさらに細分化されています。

Cの記述は○です。適切な記述です。
モンテッソーリの子どもの家は、当時ローマで最も貧しい人たちが集まっていたというサン・ロレンツォ地帯のスラム街の子どもたちの世話役を依頼されたことから始まりました。


Dの記述は○です。適切な記述です。
モンテッソーリは医者として精神科の病院で働いており、そこで多くの心身障害児に出会いました。そしてフランスの医師であるイタールやセガンの研究から多くを学び、ローマの精神薄弱児学校において数々の教材を生み出しました。


よって正解の組み合わせは4となります。

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03

正解は4です。

A モンテッソーリが設立したのは”母親学校”ではなく、”子供の家”です。1907年のローマで誕生しました。

B モンテッソーリは0~6歳を「敏感期」と捉えました。

C 適切です。

D 適切です。

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