保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育原理 問15

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育原理 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、保育所における小学校との連携に関する記述である。「保育所保育指針」第2章「保育の内容」の(2)「小学校との連携」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  保育所に入所している子どもが就学する際の子どもの情報に関しては、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を中心に保護者から直接情報を得て小学校に説明できるようにすることが大切である。
B  小学校では、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえた指導を工夫することによって、幼児期の保育を通して育まれた資質・能力を踏まえて教育活動を実施し、子どもが主体的に自己を発揮しながら学びに向かうことが可能となるようにすることが求められている。
C  保育所保育と小学校教育の円滑な接続を図るため、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」をテーマにするなどして、小学校の教師との意見交換や合同の研究会や研修会の機会を設けることが大切である。
D  保育所保育を小学校以降の生活や学習の基盤の育成につなげていくための有効で確かな方法の一つは、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を到達目標にして小学校教育の先取りをすることである。
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A × 不適切です。
保護者から直接情報を得るのではなく、市町村の支援の下に、保育所から小学校へ資料が送付されます。

B 〇 適切です。
小学校では、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえた指導を工夫することによって、幼児期の保育を通して育まれた資質・能力を踏まえて教育活動を実施し、子どもが主体的に自己を発揮しながら学びに向かうことが可能となるようにすることが求められています。

C 〇 適切です。
保育所保育と小学校教育の円滑な接続を図るため、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」をテーマにするなどして、小学校の教師との意見交換や合同の研究会や研修会の機会を設けることが大切です。

D × 不適切です。
「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を到達目標として小学校教育の先取りをするのではありません。
就学当初の姿として「育って欲しい姿」を共有し、保育所保育と小学校教育との円滑な接続を図っていきます。

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02

正解は3です。

A 保育所に入所している子どもが就学する際の子どもの情報に関しては、市町村の支援の下で保育所から小学校に送付されるようになっているため、この問題文は不適切です。

B 適切です。

C 適切です。

D 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を到達目標にするのではなく、「育って欲しい姿」を共有し、保育所保育と小学校教育との円滑な接続を図っていくことを大切にしています。

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03

Aは×です。不適切な記述です。
保育所に入所している子どもが就学する際の子どもの情報は、市町村の支援のもと、保育所から小学校へ送付されます。

Bのが○です。適切な記述です。
子どもたちが就学するにあたって、保育所での生活の中で、少しずつ小学校で求められる力を意識しながら指導を工夫していくことが大切です。

Cの記述は○です。適切な記述です。
子どもたちが保育所の生活からスムーズに小学校の生活へと移行していくことができるよう、保育所と小学校とが情報を交換する機会を設けることはとても大切です。

Dの記述は×です。不適切な記述です。
保育所保育を小学校以降の生活や学習の基盤の育成につなげていくための有効で確かな方法は、小学校の教育を先取りすることではありません。保育所に通う子どもたちにとって育って欲しい力は、小学校に入る学童期とは異なります。保育所での保育のねらいを大切にしつつも、円滑に就学し小学校での生活を過ごせるよう工夫していく必要があります。そのために保育所と小学校がしっかりと連携をとり、コミュニケーションを大切にしていくことが大切です。


よって正解の組み合わせは3となります。

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