保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
児童家庭福祉 問51

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 児童家庭福祉 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、児童虐待とその防止に関する記述として不適切な記述を一つ選びなさい。
※「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について」の最新報告は令和元年8月の第15次報告になります。
この設問は平成28年8月の第12次報告に基づき出題されています。
参考情報
  • 「児童虐待の防止等に関する法律」では、児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに市町村、福祉事務所もしくは児童相談所へ通告することに努めなければならないとされる。
  • 「児童虐待の防止等に関する法律」では、学校及び児童福祉施設は、児童及び保護者に対して、児童虐待の防止のための教育または啓発に努めなければならないこととされる。
  • 「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第12次報告)」によると、心中以外の虐待死では、0歳児死亡が最も多く、実母が抱える妊娠期・周産期の問題として「望まない妊娠/計画していない妊娠」、「妊婦検診未受診」が高い割合を占めていた。
  • 毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と位置付け、関係府省庁や、地方公共団体、関係団体等が連携した集中的な広報・啓発活動を実施している。
  • 児童虐待を受けたと思われる子どもを見つけた時などに、ためらわずに児童相談所に通告・相談ができるように、児童相談所全国共通ダイヤル番号「189(いちはやく)」を運用している。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【1】です。
この設問は、不適切な選択肢を選ぶ問題でした。

「児童虐待の防止等に関する法律」では、虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに市町村、福祉事務所もしくは児童相談所へ通告しなければいけない、と定めています。

よって【1】の選択肢は、「通告することに努めなければならない」という部分が誤っています。


参考になった数39

02

正解は1です。

・「児童虐待の防止等に関する法律」の第六条に、「児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに、これを市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所又は児童委員を介して市町村、都道府県の設置する福祉事務所若しくは児童相談所に通告しなければならない。」という記載がされています。問題文は、「通告しなければならない」という部分が「努めなければならない」となっているので不適切です。

参考になった数13

03

正解は1です。

1 ×
問題文には「努めなければならない」と
書かれていますが、
「児童虐待の防止等に関する法律」
(平成12年施行、平成19年改正)
第六条には次のように書かれています。

児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、
速やかに、
これを市町村、都道府県の設置する福祉事務所
若しくは児童相談所又は児童委員を介して
市町村、都道府県の設置する福祉事務所
若しくは児童相談所に通告しなければならない。

2 ○
「児童虐待の防止等に関する法律」
(平成12年施行、平成19年改正)
第五条の3に、次のように書かれています。

学校及び児童福祉施設は、
児童及び保護者に対して、
児童虐待の防止のための教育又は啓発に
努めなければならない。

3 ○
「子ども虐待による死亡事例等の
検証結果等について」の最新のものは、
第15次報告(令和元年)になります。

第12次報告では、
問題文のとおりの報告内容でした。
・心中以外の虐待死は、0歳児死亡が最多
・実母が抱える妊娠期・周産期の問題で、
高い割合を占めていたもの
 「望まない妊娠/計画していない妊娠」
 「妊婦検診未受診」

第15次報告では下記のとおりとなっています。
・心中以外の虐待死は、0歳児死亡が最多
・実母が抱える妊娠期・周産期の問題
(割合が高い順)
 「遺棄」
 「予期しない妊娠/計画していない妊娠」
 「妊婦健診未受診」
 「自宅分娩(助産師などの立ち会いなし)」

4 ○
平成16年より、
児童虐待防止法が施行された11月を
「児童虐待防止推進月間」として、
地方公共団体や関係団体等の参加を求め、
児童虐待防止のための
取り組みを行なっています。

5 ○
「189」に電話をかけると、
24時間全国どこからでも通話料無料で
最寄りの児童相談所へ
連絡が取れるようになっています。

参考になった数13