保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
社会福祉 問61

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 社会福祉 問61 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、社会福祉におけるノーマライゼーションの理念に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  ノーマライゼーションとは、国民に対して最低限度の生活を保障することを意味し、「入所施設での生活を、より普通の生活に近づける」という考え方から始まった。
B  ノーマライゼーションの考え方は、障害者福祉分野に限らず社会福祉分野全般の理念として使用されるようになっている。
C  ノーマライゼーションの理念が国際的な場で初めて表明されたのは、1994年のサラマンカ声明(スペインのサラマンカで開催された「特別ニーズ教育世界会議」で採択された声明)である。
D  ノーマライゼーションの理念とは、北欧の国から提唱された、障害者を施設から健常者が暮らす「ノーマルな社会」に戻すことである。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:×

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

A ノーマライゼーションとは、「障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」という考え方の社会福祉用語です。

B 適切です。ノーマライゼーションの考え方は、障害者福祉分野に限らず社会福祉分野全般の理念として使用されるようになっています。

C ノーマライゼーションの理念は、1950年のデンマークで、知的障害の子どもを持つ親たちが施設で自分たちの子どもが非人間的な扱いを受けている状況を改善しようと運動を起こしたことが始まりです。

D ノーマライゼーションの理念とは、「ノーマルな社会」ではなく、「どのような障害があろうと一般の市民と同等の生活と権利が保障されなければならない」という考え方から始まりました。

参考になった数75

02

正解は【2】です

A・・・✖
ノーマライゼーションとは「障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」と厚生労働省で定義されています。最低限度の生活の保障はナショナル・ミニマムの考え方です。

B・・・〇
適切です。

C・・・✖
1981年の「国際障害者年」をきっかけに国際的に広く知られるようになりました。

D・・・✖
施設や在宅関係なく障害を持つ人が、障害のない人と同様に自分らしく暮らす、ということが理念です。

参考になった数25

03

正解は2です。

A ×
「ノーマライゼーション」とは、
障害のある人もない人も、互いに支え合い、
地域で生き生きと明るく豊かに
暮らしていける社会を目指したものです。

B ○
Aに記したように、
「ノーマライゼーション」の考え方は、
障害者福祉に関連して認知度が高まっていました。
しかし、障害者に限らず、
高齢者などの社会的弱者についても
対象とされるようになり、
社会福祉分野で広く用いられる理念となりました。

C ×
「ノーマライゼーション」の理念は、
1950年代に、デンマークのミケルセンが
提唱しました。

D ×
「ノーマライゼーション」の理念は、
デンマークで提唱され、
障害者を特別なものとみなしたり、
扱ったりするのではなく、
平等に扱われ、
一般社会で普通の生活を送ることを
趣旨としています。

参考になった数19