保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
社会福祉 問70

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 社会福祉 問70 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、ソーシャルワークの成り立ちに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  ケースワークの源流は、イギリスにおけるチャルマーズ(Chalmers, T.)の隣友運動とロンドンの慈善組織協会の活動である。
B  セツルメント活動は、ロンドンのバーネット夫妻(Barnett, S & H)によるハル・ハウス、さらにはアダムズ(Addams, J.)の設立したシカゴのトインビーホールを拠点として展開された。
C  バートレット(Bartlett, H.)は、ケースワークを理論的に体系化し、『社会診断論』、『ソーシャル・ケースワークとは何か』など多くの著書を出版した。
D  パールマン(Perlman, H. H.)は、ケースワークの構成要素として「4つのP(人、問題、場所、過程)」をあげている。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A 適切です。イギリスにおけるチャルマーズの隣友運動とロンドンの慈善組織協会の活動がケースワークの源流となりました。

B ロンドンのバーネット夫妻が設立したのはトインビー・ホールです。ハル・ハウスはアメリカの社会事業家のジェーン・アダムスが設立しました。

C 『社会診断論』、『ソーシャル・ケースワークとは何か』を著したのはリッチモンドです。

D 適切です。パールマン(Perlman, H. H.)は、ケースワークの構成要素として「4つのP(人、問題、場所、過程)」をあげています。

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02

正解は3です。

A ○
スコットランドの牧師だった
チャルマーズの隣友運動は、
1869年、ロンドンに設立された
慈善組織協会(C O S)に
影響を及ぼした活動として
知られています。
また、これらの活動は、
ケースワークの始まりであるといわれています。

B ×
セツルメント活動とは、
支援が必要な人々の住む地域に住みながら
その生活の向上に努める社会活動を指します。
1884年になると、
バーネット夫妻がロンドンに、
「トインビーホール」という
セツルメントハウスを創設しました。
また、アダムズはシカゴに
「ハルハウス」を創設しました。

C ×
バートレットは、ケースワークの専門性を捉え、
理論的に整理した人物です。
「ソーシャルワーク実践の共通基盤」の著者です。
「社会診断論」と
「ソーシャル・ケースワークとは何か」は、
リッチモンドの著書です。

D ○
パールマンは、ケースワークの要素を、
Person(人)、Problem(問題)、
Place(場所)、Process(過程)、の
「4つのP」として示しました。

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03

正解は【3】です。

A・・・〇
チャルマーズはイギリスにおいて
貧困家庭への友愛訪問や
組織的な援助を行い
COS運動の先駆けとなりました。
同じころ、貧困問題が
深刻になっていたロンドンでも
組織的に慈善活動が行われるよう
連絡・調整が行われるようになりました。
これが慈善組織協会(COS)です。

B・・・✖
ロンドンのバーネット夫妻を中心に
設けられたのがトインビー・ホールで、
ジェーン・アダムスがシカゴに
設立したのがハル・ハウスです。

C・・・✖
リッチモンドの記述です。

D・・・〇
正しい記述です。

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