保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
社会福祉 問71

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問題

保育士試験 令和元年(2019年)後期 社会福祉 問71 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
H保育士が勤務するS保育所には、最近、休みがちになっているK君(4歳、男児)がいる。10日ぶりにK君が登園したが、いつもと違って元気がなく、午睡の着替えの際に背中や腹部にうっすらとあざが数か所見つかった。H保育士はK君が午睡から目覚めた後に、あざについて「ここどうしたの?」と尋ねると、K君は「転んだ」と返答した。H保育士は虐待ではないかと思った。

【設問】
次のうち、この段階におけるH保育士の対応として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  「先生には何を言っても大丈夫だよ。」とK君に笑顔で対応する。
B  同僚の保育士、主任保育士に報告・相談する。
C  迎えに来た母親に虐待の有無を尋ね、あざの原因について追求する。
D  あざの状態について詳細に記録に残す。
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【1】です。

A・・・〇
K君が安心して相談できる
関係作りが大切です。傾聴の姿勢です。

B・・・〇
組織で対応することが必要です。

C・・・✖
不確かな状況での追及はよくありません。

D・・・〇
詳しく記録を残しておくことが適切です。
時系列的に記録を残しておくことが
今後の対応に関係していきます。

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02

正解は1です。

休みがちであること、
登園しても元気がなかったこと、
体にあざがあったことから、
虐待の可能性があります。
また、あざのことを尋ねると、
「転んだ」と言っていますが、
親をかばっている可能性があります。

「子ども虐待の手引き」をもとにすると、
下記のとおりとなります。

A ○
子どもが「受け入れられている」と
感じることができるように関わることは、
虐待を受けている子どもの発達を支援する上で
重要な点の一つです。

B ○
子ども虐待への対応の原則のひとつとして、
組織的な対応が挙げられます。
担当者の負担軽減だけでなく、
判断の偏りをなくすことができるようになり、
また、正確な記録を残すことも可能になります。

C ×
虐待をしていると思われる
保護者への対応は
慎重に行う必要があります。

保護者の幼少期からの家族歴が
影響している場合が多く、
十分に情報を聞き取り、
リスクをアセスメントし、
関係機関とも連携して支援を
行わなければなりません。

D ○
虐待の根拠となりうる情報を得た場合は、
通告の際に必要になるので、
具体的にその内容を残しておきます。
また外傷が残る場合は、写真を残しておきます。

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03

正解は1です。

A 適切です。Kくんが安心できるような言葉掛けをすることが大切です。

B 適切です。子どもの気になることは職員全体で共有し対応をしていくことが必要です。

C 母親に突然虐待の有無を問いただすのではなく、園長や主任に相談し対応をしていくことが大切です。

D 適切です。虐待の疑いが見つかった時点で、証拠となる記録を残すことは重要です。

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