保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育の心理学 問82
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問題
保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問82 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、ヒトの出生時の特徴についての記述である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
哺乳類は、生まれた時は未熟で自分の力で動きまわることのできない( A )のものと、生まれた時からすでに成熟していて自力で移動することのできる( B )の二つに分類することもできる。
ヒトの場合は、胎児期から音声に反応して母親の声を聞き分けるなど、感覚や知覚の能力を有するが、運動能力が未発達な状態で生まれてくることから、( C )はこれを二次的( A )と呼び、( D )という考え方で説明した。つまり、人間は大脳の発達が著しいため、十分な成熟を待って出産することは体の大きさの問題から難しく、約( E )早く未熟な状態で生まれるといわれている。
【語群】
ア ローレンツ(Lorenz, K.) イ 2年 ウ 離巣性 エ 生理的早産
オ 就巣性 カ ポルトマン(Portmann, A.) キ 放巣性
ク ハーロウ(Harlow, H.F.) ケ 帰巣性 コ 身体的早産 サ 1年
哺乳類は、生まれた時は未熟で自分の力で動きまわることのできない( A )のものと、生まれた時からすでに成熟していて自力で移動することのできる( B )の二つに分類することもできる。
ヒトの場合は、胎児期から音声に反応して母親の声を聞き分けるなど、感覚や知覚の能力を有するが、運動能力が未発達な状態で生まれてくることから、( C )はこれを二次的( A )と呼び、( D )という考え方で説明した。つまり、人間は大脳の発達が著しいため、十分な成熟を待って出産することは体の大きさの問題から難しく、約( E )早く未熟な状態で生まれるといわれている。
【語群】
ア ローレンツ(Lorenz, K.) イ 2年 ウ 離巣性 エ 生理的早産
オ 就巣性 カ ポルトマン(Portmann, A.) キ 放巣性
ク ハーロウ(Harlow, H.F.) ケ 帰巣性 コ 身体的早産 サ 1年
- A:オ B:ウ C:ア D:エ E:イ
- A:オ B:ウ C:カ D:エ E:サ
- A:オ B:キ C:ア D:コ E:イ
- A:ケ B:ウ C:ク D:エ E:サ
- A:ケ B:キ C:カ D:コ E:サ
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この過去問の解説 (3件)
01
哺乳類は、生まれた時は未熟で自分の力で動きまわることのできない( A就巣性 )のものと、生まれた時からすでに成熟していて自力で移動することのできる( B離巣性 )の二つに分類することもできる。
ヒトの場合は、胎児期から音声に反応して母親の声を聞き分けるなど、感覚や知覚の能力を有するが、運動能力が未発達な状態で生まれてくることから、( Cポルトマン(Portmann, A.) )はこれを二次的( A就巣性 )と呼び、( D生理的早産 )という考え方で説明した。つまり、人間は大脳の発達が著しいため、十分な成熟を待って出産することは体の大きさの問題から難しく、約( E1年 )早く未熟な状態で生まれるといわれている。
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02
A・・・就巣性
就巣性とは誕生後自力ではうごけず、
一定の期間親から養われることです。
B・・・離巣性
離巣性とは、誕生後すぐ
自力で立ち上がることの出来る動物のことです。
C・・・ポルトマン
スイスの生物学者で、生理的早産の
概念を見出しました。
D・・・生理的早産
E・・・1年
人間の妊娠期間は短く、赤ちゃんが
早く生まれてくるため、生まれた後は
親に世話をしてもらわなければ
生きていけません。他の哺乳類に比べ
1年も早く生まれることを
ポルトマンが研究し、
生理的早産と言いました。
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03
哺乳類は、生まれた時の状態にもとづいて、
(A:オ 就巣性)のものと、
(B:ウ 離巣性)のものに分類できます。
就巣性のものは、
生まれた時は自分の力で動きまわれず、
巣の中にいます。
離巣性のものは、
生まれた時からすでに自力で移動でき、
巣から離れて過ごすことができます。
(C:カ ポルトマン)は、
上記のように哺乳類を分類し、
ヒトについては、
二次的就巣性と、(D:エ 生理的早産)
という言葉で説明しました。
ヒトは、十分な成熟を待って出産を迎えると、
体の大きさから難しいので、
約(E:サ 1年)早く未熟な状態で
生まれてきます。これを生理的早産といいます。
また、生理的早産で生まれてくるので、
感覚や知覚の能力はあるものの、
運動能力は未発達な状態です。
そのため元々の意味の就巣性とは区別され、
二次的就巣性といわれます。
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