保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育の心理学 問83
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問題
保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問83 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述に該当する理論として正しいものを一つ選びなさい。
ギブソン(Gibson, J. J.)が提唱した知覚理論であるが、より発展的に生態学的な立場から知覚の機能を論じている。それによれば、人は環境内にある情報を知覚し、それによって行動を調整していると考えている。例えば、いつも入り口が開いている部屋で保育をしていると、室外に出て行く子どもがみられるが、入り口を閉めておくと、室外へ出ていくことが少なくなる。このような子どもの行動は、環境によって適応的なものとなっている。
ギブソン(Gibson, J. J.)が提唱した知覚理論であるが、より発展的に生態学的な立場から知覚の機能を論じている。それによれば、人は環境内にある情報を知覚し、それによって行動を調整していると考えている。例えば、いつも入り口が開いている部屋で保育をしていると、室外に出て行く子どもがみられるが、入り口を閉めておくと、室外へ出ていくことが少なくなる。このような子どもの行動は、環境によって適応的なものとなっている。
- アニミズム論
- 生態学的システム論
- 自己実現論
- アフォーダンス論
- 発生的認識論
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この過去問の解説 (3件)
01
・問題文はギブソンが提唱したアフォーダンス論の記述です。
以下は補足です。
1 アニミズム論は生物や植物などを問わずに、全てのものに生命が宿っているという考え方のことを言います。
2 生態学的システム論はアメリカの発達心理学者「ブロンフェンブレンナー」が提唱した、社会的な環境の変化や時間の経過が人の発達に影響を与えるという考え方を言います。
3 自己実現論はマズローが提唱した「人間は自己の実現に向かって成長する」という考えのもと、人間の欲求を5段階に分けたものを言います。
5 発生的認識論はピアジェが提唱した、子どもはどのような環境においても4つの発達の段階を経て成長していくという考え方のことを言います。
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02
ギブソンはアメリカの心理学者で、
「アフォーダンス理論」を提唱しました。
人は環境の中にある情報をとらえ、
それによって行動を調整しています。
1. アニミズム論
自然界のあらゆるものに、
固有の霊魂があるとする考え方を指します。
2. 生態学的システム論
ブロンフェンブレンナーが提唱しました。
人間は個人と、
5つの社会的システムからなる環境との
相互作用で発達するという考え方です。
3. 自己実現論
マズローが提唱したもので、
人間の欲求には5段階あり、
自己実現に向かって
絶えず成長するという考え方です。
5.発生的認識論
ピアジェが提唱しました。
人間の認識の発生を、
科学的な知識を積み重ねてきたことと、
個人の中で積み重ねてきたこととの
両面からとらえた考え方です。
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03
記述は、アフォーダンス論の説明です。
〇アニミズム論
生物・無機物を問わず、すべてのものに
霊魂や霊や宿っている、という考え方のことです。
〇生態学的システム論
人は社会の一員として生活する以上
社会の環境の変化の影響をうけるという理論です。
〇自己実現論
アメリカのマズローが
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」
と仮定して、人間の欲求を5段階の
階層で理論化したものです。
〇発生的認識論
科学的認識を、歴史や社会発生に基づいて
発達的に説明しようとする考え方です。
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